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平成9年度決算審査特別委員会(第4日目) 議事日程・名簿 開催日: 1998-09-30
平成9年度決算審査特別委員会(第4日目) 本文 開催日: 1998-09-30

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  1. 千葉市議会 1998-09-30
    平成9年度決算審査特別委員会(第4日目) 本文 開催日: 1998-09-30


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時0分開議 ◯副委員長(茂手木直忠君) ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。  出席委員は49名,委員会は成立いたしております。  本日の審査日程につきましては,お手元に配付のとおりでございます。  総括質問を行います。通告順に従いお願いいたします。片田幸一委員。    〔片田幸一君 登壇,拍手〕 2 ◯委員(片田幸一君) おはようございます。市議会公明の片田幸一でございます。通告の順序に従い質問してまいりますので,当局の明確な答弁をお願いいたします。  1番目は,シンクタンクについてであります。  本年5月,地方分権推進計画が決まり,国と地方との新しい関係を築く具体的な方策が示され,国民福祉の増進という共通の目的に立って相互に理解をし合っていくものであります。  また,役割分担のうち,国には,国際社会における国家としての役割や全国的視点による政策等が求められる一方,地方自治体には,地域における行政を総合的に担うことが期待されております。今後,地方行政の再構築を進めていくには,地方自治法及び地方分権推進法の趣旨に基づき,地方自治体には,政策をみずから決定し,実行する政策主体としての役割がより一層期待されるところであります。  政策を決定し,実行するためには,その前提となるシンクタンク機能が必要であります。これは,政策形成過程において,政策を提言する機能であり,実態の把握や未来の予測等に基づいて機能するものであります。  シンクタンクに対する社会における関心度を見てみますと,その指標として,新聞記事の掲載件数は,日刊4紙紙上のシンクタンクの記事掲載によりますと,1985年で90件,1990年では228件と大幅に伸び,その後,年によっては増減はあるものの,1997年では287件と漸増し,シンクタンクに対する関心が高まっている様子がうかがえます。  現在,都道府県及び政令指定都市におけるシンクタンクの組織は,内部組織や外郭団体を含め51の組織が設置されております。また,既存のシンクタンク機能に加えて,市町村におけるシンクタンクの拡充や,大学など地域の研究機関,さらにはNPOなどとのネットワークの形成により,地域におけるシンクタンク機能の拡充が求められているところであります。  千葉市においては,平成3年度,4年度に,地域総合研究所都市政策研究機関等の設置に関する調査研究として,千葉市のシンクタンクの設置について調査研究を実施しております。その結果,社会経済状況の変化に即応できる総合的な調査研究機関としてのシンクタンク機能が必要である。千葉市の都市戦略を考え,長期的,総合的,広域的な都市政策を進めるために,都市政策研究機関の設立が必要である等,シンクタンク設立の必要性を報告しております。その後,それに基づき,当局においては,他都市の事例や本市にふさわしいシンクタンクのあり方など,政策担当を中心に情報の収集や検討を進めているところであります。  そこで,昨年の9月定例会の総括質問での私のシンクタンクについての質問に対して,企画調整局次長は,本年度中には,今後の取り組むべき方向性を見出してまいりたい旨答弁をしておりましたが,その後の検討結果について伺います。  2番目は,中心市街地の活性化についてであります。  通産省が,3年ごとに発表している商業統計によりますと,店舗数は1988年の74万4,851店をピークに,1994年時点で62万9,931店と,6年間で1割以上も減っております。販売額も1991年以降は減少傾向にあります。また,同じく通産省が全国の商店を対象に5年ごとに実施している実態調査によりますと,1995年時点で停滞及び衰退しているとの回答が94.7%を占め,繁栄しているのはわずか2.7%であります。空き店舗の状況においても,ふえていると答えたのが46.6%で,減っていると答えたのが8.4%でありました。  さらに,1997年12月の中小企業庁の流通業経営実態調査小売業に関してでは,小規模小売業者の4分の1近くが自分の代は継続するが,その後は店を閉めると考えていることが示され,商業経営者の多くが先行き明るさを見出せない実態が明らかになっております。  商店街が衰退した大きな原因は,大型店に客を奪われたという外的要因のほかに,個店の近代化のおくれや,業種構成のおくれといった商店街内部の問題に目を向けているところが少なくありませんでした。そこに空前の消費低迷が追い打ちをかけ,商店街は社会環境の変化と底なし不況のダブルパンチに見舞われました。  1996年12月の一般質問で,インナーシティ問題を取り上げ,人口の減少や商店街の衰退する都心部及び周辺地域の状況について,町名別に人口の20年間の比較,商店数においては15年間を比べ,それぞれ減少してきている実態を明らかにしました。そして,中心市街地の整備について総合的に取り組み,整備計画を策定するよう提案をしたところであります。それに対し当局より,次期総合基本計画の策定の準備に入っておりますので,インナーシティ問題につきましても,都市政策上総合行政の課題として十分研究していきたい旨答弁がありました。
     その後本年5月に,中心市街地活性化法が成立し,7月より施行され,本市においても年度内に基本計画をまとめることとなりました。  そこで一つには,商業活性化においてはTMO,すなわちタウンマネジメント機関という考え方を導入するそうですが,どの機関を認定するのか。また,その役割,権限についてはどうか,伺います。  二つには,基本計画を策定するに当たって,中心市街地の街づくりのコンセプトをどのように考えているのか,お聞きします。  三つには,基本計画に基づき事業計画を立て,具体的にスタートすると考えますが,今後のスケジュールについて伺います。  四つには,当局は,JR千葉駅東口より県庁方面へと続く中心市街地の商店街の活性化に向けた回遊性推進研究事業をまとめておりますが,駅前大通りの中央公園プロムナードの商業機能をどのように考えているのか。また,東口より栄町方面への動線が弱いように思われますが,中心市街地の全体的な回遊性の広がりを図るという観点から,今後どのような方策をとっていくつもりか,お尋ねいたします。  さらに,栄町方面の回遊のポイントとなる集客拠点として市民会館がありますが,今後,市民会館の建てかえはもとより,他の機能を付加した施設など,より求心力を強める構想をまとめるべきと思うがどうか,伺います。  五つには,政令指定都市千葉市の表玄関,顔とも言うべきJR千葉駅東口整備の見直しについてであります。  市民の方よりいただいた相談や,私自身が利用の際不便に感じたりしたことを念頭に,先日再度現地を調査いたしました。それに基づき質問をいたします。  まず,駅をおりタクシーを探すと,階段をおりて上ったところにその乗り場があります。高齢者や身障者の立場から考えますと,大変不便であり,場所を変更すべきであります。関係団体よりも要望が出ていると聞いておりますので,駅舎より出た一番近い場所に移設するなど,利用しやすくすべきであります。早急の対応を望みますが,具体的な取り組みについて伺います。  次に,案内標識については,駅より右手には方面表示がありますが,左手の弁天町方面はありません。そしてそのガードをくぐった突き当たりの案内板は,表示が不鮮明で,何が書いてあるのかわかりにくい状況であります。更新すべきであると思いますが,どうか。  また,バスの先行き案内表示の文字が小さく見えにくいので,文字を全体的に大き目にすべきと思うがどうか。そして,これら表示のサイン,全体を統一するなど見直しをすべきと考えるがどうか,お聞きします。  次に,駅より左手前方,交番前の階段は傾斜も比較的きつく,50段近くあり,そばにエレベーターがあるものの,高齢者等にとっては,階段の上りおりは大変であります。エスカレーターの設置が必要と思われるがどうか。  次に,階段をおりると地下道になりますが,明るさを落とし,質素な感じはするものの,物足りなさを感じます。ショーウインドーは小さ目で,人が振り返り,足をとめ,見るだけのものにはなっていないように感じられます。楽しみながら歩けるような仕掛けが必要であると思いますが,どうか。  次に,地下より出口の方面表示の看板が見えにくいので,看板の位置を見やすい位置に移動させるべきであります。また,何々町方面だけでなく,建物名も表示するとよりわかりやすくなると思いますが,どうか。  次に,地下自転車駐車場についてであります。  見たところ,利用者が多いように感じられませんが,契約率はどのくらいか。そのうち何台くらいが常時利用しているのか,伺います。  次に,地下より左手方面の階段を,ややきつめの四十数段を上りますと,みゆき通りの入口付近に出ますが,駅東口よりみゆき通り方面に行くのは大変であるのというのが率直な感想であります。  先日の夕方,この地点で通行人の動きを見ていましたら,5分ぐらいのうちに30人ぐらいの人がガードレールをまたいだり,ガードレールの切れているところから渡ったりで,階段を利用している人は二,三人でありました。今後,郵政省関連施設ぱるるプラザ千葉の竣工や,モノレール栄町ができますと,今まで以上に通行量が見込まれますので,利便性を高め,中心商店街を活性化させる意味からも,横断歩道を設置すべきと思いますが,どうか。  最後に,さくら銀行前のエレベーター付近の点字ブロックの上には,私が見る限りにおいては,いつも自転車等が放置されて,Bee-One方面や京成電車側の歩道まで放置されております。  そこで,現在放置されている自転車は何台ぐらいか,収容可能台数は何台くらいか,また駅東口広場周辺放置自転車一掃のための対策について伺います。  3番目は,地域経済の振興についてであります。  幕張メッセは来月で開業10年の開設を迎えます。このメッセを中核施設として,業務,研究,文教,居住など総合的な機能を備えた国際業務都市の形成を目指し,幕張新都心はスタートいたしました。2000年には,就労人口15万人,住宅戸数約8,900戸の供給で,居住人口は2万6,000人の目標で計画が進められてきましたが,そのとおりにいかないのが現状であります。  ここで改めて,1点目に,幕張新都心の経済波及効果等についてお聞きしたいと思います。  千葉市の幕張新都心に対する負担は,平成3年度より9年度までで36億4,000万円でありました。そして,この平成10年度より22年度まででは88億4,000万円で,平成23年度より40年度までは39億6,000万円で,本年度以降は128億円の負担金が見込まれております。これらの将来への財政負担を考えますと,経済波及効果がより確実なものになるよう,全庁的に知恵を出し合っていく必要があります。  昨年の7月に,平成7年度の幕張新都心の経済波及効果の調査結果が発表されましたが,その主なものを見ますと,一つには,就業者3万3,000人,学生生徒9,000人,居住者3,500人,幕張メッセ等諸施設への年間来訪者は1,500万人を数えるとあります。  そこで,就業者3万3,000人のうち千葉市居住はどのぐらいか。また,年間来訪者1,500万人の内訳はどうか。さらには,これら来訪者のアフターコンベンションについて,どのように対応してきたのか。  二つには,高度先端技術を持つ関連会社を含めて,大企業,外資系企業が約450社あり,本社,研究開発機能の集積及び幕張メッセを核とする国際交流拠点が形成されたとありますが,これら企業の関連する企業が市内にどれだけ育成されたのか。また,これら企業群の人的資源を本市にどのように活用してきたのか,お聞きいたします。  三つには,幕張新都心は,千葉県に多様な発展の可能性を生み出し,千葉県のイメージを高めたとありますが,では,千葉市のイメージはどう高められたのか,伺います。  四つには,幕張メッセ開業後,同様の施設が東京や横浜に建設されたり,バブル崩壊後の影響を受け,稼働率の低下を余儀なくされております。幕張メッセを含め幕張新都心の整備計画の見直しが考えられるがどうか,お尋ねいたします。  2点目に,実現すれば,幕張新都心の大きな集客施設になる自然学習型のテーマパークのレゴランドの誘致について。  ブロック玩具の世界トップメーカー,本社をデンマークに置くレゴ社は,昨年の12月に,2002年開園の候補地として幕張新都心の一角にある県立幕張海浜公園を選定したと大々的に報じられました。千葉市民に夢と希望を抱かせたこの計画のその後の進捗状況,実現の見通しはどうか,伺います。  3点目は,千葉ポートタワーの利用について。  千葉中央港にある千葉ポートパークは,県の人口が500万人を突破したのを記念して,1986年に千葉県が建設しました。面積は横浜市の山下公園の3倍を越える広さで,ウインドサーフィンや水遊び,潮干狩りが楽しめる人工海浜やテニスコート,野外ステージを備えた円形広場,その他県観光公社の直営のレストランがあり,各種イベントが開催されております。そのシンボルとして建設された千葉ポートタワーは,高さ125メートルで,ポートパークの中心施設となり,千葉市に無償貸与され,千葉市観光協会に管理委託されております。オープンした1986年には,年間約61万人の入館者を数えましたが,昨年は約24万5,000人と,当初と比べ約4割まで落ち込んでおります。しかしながら,6次5計の観光リゾートの施策展開には,ポートタワー関連施設の改善など観光施設の魅力を高めるとあり,市当局として力を入れてきたところであると考えます。  そこで,利用者減少の原因はどこにあるのか。また,増客に向け,利用促進連絡協議会を発足させ,取り組んでいると聞きますが,メンバーの内訳とその協議の結果をどう生かし,対策をどう進めているのか,お尋ねいたします。  4点目は,市内定期観光バスの運行状況について。  現在,毎土曜日の運行で,所要時間は約7時間,大人2,600円,子供1,370円の料金で,JR千葉駅,千葉中央駅,千葉市美術館,花の美術館,富士通ドームシアターポートタワーを経て帰還するコースがとられております。利用客は一時大変落ち込みましたが,当局の努力で増客してきていると聞いております。利用客の推移と課題,改善策について伺います。  4番目は,千葉中央港地区の区画整理についてであります。  千葉中央港地区は,県都としての充実した都市機能の集積や,千葉市都心部の新たな魅力をつくり出すため,すぐれた交通アクセスウォーターフロントを初めとする良好なロケーション,多様な可能性を生かした交通拠点施設の充実や業務施設の立地,また駅と海とが一体となった快適な市街地,潤いのある心豊かな町並みの形成などを計画的に現在進めてきております。  そこで,一つには,事業の進捗と今後の事業スケジュールについてはどうか。  二つには,事業完成時の規模,イメージについてお尋ねいたします。  三つには,この事業地は,モノレール,バス,鉄道,船の拠点駅とも言える条件を持っております。複合交通センターの計画をどう進めているのか,伺います。  四つには,海と共存する街にふさわしい駅舎にすべきでありますが,どうか。  五つには,千葉みなと駅は,モノレールのターミナル駅として供用されておりますが,内陸側の事業所ビルの建設や中央港地区の事業の進捗に伴って,就業者も増加してきます。快速電車停車の早期の実現が望まれますが,取り組みについてお尋ねいたします。  六つには,千葉中央港の港湾管理者である千葉県との密接な連携が大事であると思います。県との協議はどのように進んでいるのか,お聞きします。  5番目は,道路,交通問題についてであります。  一つには,椿森陸橋についてであります。  最近,地域住民の皆さんよりお受けする相談で,道路整備を含め交通渋滞の解消や交通安全にかかわる問題が,進行するモーターリゼーションの社会を反映して多く寄せられております。本市における平成10年1月より8月末までの交通事故発生件数は3,245件,けが人数は4,098人で,死亡者数は23人となっております。  その交通事故多発地点と渋滞地点にもなっております椿森陸橋について。  JR千葉駅と高速道路方面間を平面で抜き,立体交差にするなど,抜本的な対策を講ずるべきであると思いますが,見解をお伺いいたします。  二つには,歩道橋について。  歩道橋の大半は,交通量が増大した昭和40年代に建設されましたが,スロープがないことなどから,長い階段は利用者をちゅうちょさせ,高齢者や身障者にとっては利用しにくいものになっております。道路幅員がかなりあり,交通量の多い歩道橋はともかくとして,幅員のない道路の場所に設置してある歩道橋は,ほとんど利用されていないのが現状であります。  そこで,先日,市当局において,歩道橋の破損や使用状況調査を実施したと聞きましたが,その結果について伺います。  また,近くに横断歩道橋があって,利用者が少ない歩道橋は,住民の合意を前提に原則撤去をし,横断歩道がなく,高齢者等の利用の多い歩道橋にはスロープやエレベーター等を計画的に設置したらどうか,見解をお尋ねいたします。  三つには,道路案内標識について。  目的地までの方向や距離を示す道路案内標識は,設置はされてはいるものの,古くなり,文字が不鮮明であったりするものを見かけます。また,幹線道路の交差点であるにもかかわらず,道路案内標識がなく,設置した方がよいと思う箇所もあります。  そこで,千葉市にある道路案内標識は何カ所あるのか。そのうち改善を要するのは何カ所か。また,計画的に整備するための基本となる台帳は整備されているのか。さらに,今後の整備方針,取り組みについて伺います。  四つには,月の木団地入口,川戸橋間の道路の拡幅整備について。  この路線については,星久喜中入口の信号より急カーブを通り,月の木団地入口までは既に拡幅整備され,歩道も設置されております。星久喜中入口,月の木団地入口,川戸橋間の拡幅整備については,平成3年の6月議会の一般質問で実現方を要望し,平成3年8月には,16連協の会長代表として約1,200名の署名をもって松井市長に提出,地元として強く要望をしてきたところであります。  そこで,今後の整備のための具体的スケジュールについて,答弁をお願いいたします。  また,この路線の箇所に京成バスの折り返し場がありますが,整備により用地が縮小された場合,折り返し場の路線延伸を含めた移設場所の確保が必要であると考えるが,対応についてお聞きします。  さらに,この際,道路に沿った使用されていない農業用水路の用途廃止,整理も着手すべきと思うがどうか。  五つには,公共交通網の整備について。  自家用車の増加によって,バスの運行速度や定時性の低下,路線の廃止や本数の減少により,公共交通機関がなければ移動できない交通弱者は不便を余儀なくされております。また,自家用車を交通手段の中心としてきた今までの交通政策が,渋滞,大気汚染,歩行者の安全を脅かすことになり,こうした状態を引き起こした要因は,個別の交通手段を対象に検討することが多く,都市の交通全体を一つの体系ととらえる視点が欠けていたと思われます。今後,各交通機関の果たすべき役割を整理し,総合的に整備していくことが必要であります。  そこでまず,都心部及び周辺地域における路線バス廃止に伴う交通の利便性低下に対応してのコミュニティバスの導入について,当局の見解を伺います。  次に,幕張新都心と将来の中心玄関口となる幕張駅南口よりの交通システムは,どのような交通機関を考えているのか。決定するときの条件は何か,伺います。  また,モノレール40キロメートルのマスタープランについてでありますが,作成された昭和50年代の初めと今日とでは時代背景が大きく変化しておりますので,見直しを図るべきと思うがどうか。  さらに,将来の交通手段として,工法が進み,コストを低く抑え,バス並みの大きさの車両が可能な地下鉄の導入の構想についても検討すべきと思うが,どうか。  六つには,バス網の拡充について。  千葉大学病院下の矢作トンネルは,平成11年の春に供用開始の予定となっております。これにより,国道126号線,51号線沿線地域と蘇我駅方面との道のりが大幅に近くなり,ベイエリア沿線との動線が太くなります。  そこで,この路線にバスルートを開設すべきであります。取り組みについて伺います。  さらに,以前より住民要望の強い,都町中通りのバス路線の開設についてであります。  今まで,バス会社等は,沿線が開発され,人口増が見込まれればと回答をしてきましたが,その後地域には,マンションやスーパー等の建設や進出があり,地域の活性化が進んでまいりました。  そこで,早期のバス路線の開設をすべきであります。当局の前向きの答弁を求めます。  また,京成バスの穴川線は,以前は,草野車庫より穴川十字路,JR西千葉駅,松波,弁天町,新千葉駅,登戸1,2丁目,千葉中央駅,大学病院まで運行されておりました。現在では,JR西千葉駅,千葉中央駅間が廃止され,バスルートがありません。この間の地域は比較的に高齢者が多く,バスの便がなくなり大変不自由をしております。ぜひコミュニティバスの導入を検討し,実現すべきと思うがどうか,お尋ねいたします。  七つには,市内の各駅にエレベーター等の設置について。  進行する高齢社会の中で,高齢者や身障者が交通施設を使いやすいものにするため,市内各駅にエレベーター等を設置すべきであります。国では,駅などのエレベーターエスカレーターと,それに付随するスロープ,手すりなどを設置する鉄道業者に,平成11年度より補助をする制度を創設することを明らかにしております。それによりますと,2015年までに全国の1,500の駅にエレベーターエスカレーターを設置し,明年度は100駅以上を対象にするようであります。補助対象は,1日の乗降客が5,000人以上で,構内の高低差が5メートル以上ある駅とされております。また,事業者が設置をする際には,国が事業費の3分の1,都道府県等の自治体が3分の1を補助することになっております。  そこでまず,市内各交通機関の駅数とそのうちエレベーター等の設置済みの駅数,また国の補助対象となるのはそれぞれ何駅かをお聞きします。  さらには,各交通機関,駅舎のエレベーター等の設置計画はどのようになっているのか,伺います。  加えて,鉄道駅舎の改札口より外側にエレベーターを設置することに関しては,市町村が事業を実施する場合,1基当たり6,000万円を限度に,10分の1を補助する制度が県にありますが,千葉市は対象に入っておりません。  そこで,本市においても,エレベーター等を設置するため事業化をすべきと思うが,どうか。お伺いいたします。  6番目には,浸水対策についてであります。  過日の北関東,東北地方を中心とした大雨や台風の被害,高知県での洪水の被害を通し,千葉市でも同じような条件に置かれた場合,相当の被害が生ずるものと考えます。  そこで,一つには,当局の対応によりまして,都川沿線の内水による溢水に対し,都町3丁目には太田切公園,旭町には旭町公園に雨水ポンプ場を本年度に設置する予定になっておりますが,いつごろ供用開始になるのか。また,抜本的な解決策についてもお尋ねいたします。  二つには,亀岡町の浸水対策について,短期的,長期的な対応についてお聞きします。  三つには,千葉公園入口付近の浸水対策について,綿打池の水位の低下,雨水貯留槽の設置,管渠の敷設がえ,堰堤の建設など当面の対策はなされましたが,将来の対応について伺います。  四つには,東千葉住宅地域の浸水対策について,東寺山調整池の全面供用,六方下水道の改修で,時間50ミリの対応をするということで,現在,継続して事業が進められておりますが,周辺の開発も進行し,流出係数も高まっております。  そこで,周辺地域に降った雨水をできるだけ六方下水路に直接流させない方策の一つとして,容量の少ないみつわ台調整池に流れ込んでいる管渠を東寺山調整池に敷設がえすべきと思うが,どうか。作業はどの程度進んでいるのか,答弁をお願いいたします。  また,東千葉住宅地域の浸水対策として,バイパス管で放流するなど,抜本的対策が求められます。取り組みについてお聞きします。  7番目,学校施設設備の整備についてであります。  この質問については,過去に何回も取り上げてまいりました。その間の市当局の取り組みについては,一定の評価をするものでありますが,まだ整備の必要な点がありますので,以下,伺います。  一つには,洋式トイレの設置について。  生活様式の変化やけがなどにより,和式トイレだけでなく洋式トイレの設置が必要であると提案したのが,昭和59年6月議会でありました。その後設置を計画的に進めていたようでありますが,途中で立ち消えになってしまいました。  そこで,学校によっては,まだ男女とも1カ所しかないところがありますが,洋式トイレの設置の現状はどのようになっているのか。  また,今後,1階から3階まで一体的に計画を立てて設置すべきと思うがどうか,お尋ねいたします。  二つには,学校施設におけるガスのマイコンメーター設置について。  昨年の9月議会での質問に対して,当局より,設置の現状について答弁がありましたが,その後の設置状況について伺います。  三つには,学校施設の外周にあるブロック塀について。  路地を歩いていますと,学校施設など公共施設だけでなく,大地震が発生した場合,倒壊のおそれのあると思われるブロック塀に出会います。そこで,現在,学校施設にブロック塀が設置されている学校は何校か。また,ブロック塀沿いが通学路など人通りのある道路で危険を及ぼすおそれのあるブロック塀はフェンスに取りかえ,植栽を進めるなど計画的に改修すべきと思うが,対応についてお聞きします。  以上で第1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 3 ◯副委員長(茂手木直忠君) 答弁願います。企画調整局次長
    4 ◯企画調整局次長(三上都紘君) シンクタンクについてのその後の検討結果についての御質問にお答えをいたします。  委員御指摘のとおり,地方分権の推進によりまして,自治体みずからが決定をするという権限が拡大してまいりますし,地域住民に対する責任が格段と重くなってきておりますので,市独自の政策を企画立案する機能を有するシンクタンクの設置の必要性は十分認識しているところでございます。  このため,過去に実施をいたしました調査結果を踏まえ,他市のシンクタンクの運営状況,実績などを分析し,本市の特性に合ったシンクタンクのあるべき姿について調査,研究を進めてきたところでございます。  そこで,本市が独自にシンクタンクを設置することにつきましては,市内には既に同じ目的を有するシンクタンクが設置されていることがございまして,非常に難しい状況がございます。このため,既存シンクタンクとの連携を視野に入れた検討を進めておるところでございます。  さらに,千葉県あるいは県内他都市との協調などにつきましても,検討を進めていきたいというふうに考えております。  シンクタンクは,本市の重要な施策の形成機関となることでございますので,将来にわたる都市経営の視点を持ちまして,長期的展望に立った都市政策を研究できる組織とすべく,そういう認識に立って,あらゆる角度から調査,研究を重ねてまいりたいと考えております。  次に,中心市街地の活性化についての御質問をいただきました。  初めに,タウンマネジメント機関についての御質問でございました。  国では,街づくりを運営管理いたしますタウンマネジメント,俗にTMOと申しますが,これにつきましては,一つに,商工会議所あるいは商工会,3点目として,第3セクターの特定会社あるいは公益法人を想定をいたしているところでございます。  TMOの役割でございますけれども,地元商業者の関係者からの意見をくみとって取りまとめながらコンセンサスを形成すること,あるいは活性化のための事業構想や事業計画を作成すること,地元の横断的調整や行政との連携を図って事業推進を図ることということを,これを役割といたしております。活性化法におきましては,地元主体の活性化のための街づくりを提唱しておりますので,TMOに対し特別な権限は与えておりません。そのかわりTMOが行います活性化事業に,財政的支援措置等のメリットを与えまして,推進を図ることといたしております。  現時点におきましては,TMOをどこにするかということは,白紙の状態でございます。しかし,地元商店街,振興組合や商工会議所が指導的役割を果たせるものと考えておりますので,これらを軸に協議を進めてまいりたいというふうに考えております。  次に,街づくりのコンセプトについての御質問がございました。活性化は長期的,継続的に取り組む必要がございますので,また,街づくりに当たりましては,地域の歴史や文化に基づく個性でございますとか,アイデンティティづくりを掲げまして,これでつくり上げていくという,そういうことで明確化していきたいというふうに考えておりますので,具体的には,基本計画作成の中で,地元の御意向などを承りながら,コンセプトとしてまとめ上げていきたいというふうに考えております。  それから,基本計画作成後のスケジュールについてでございますけれども,本年度以降基本計画に盛り込みました活性化事業を,地元の商業者,商店街あるいはTMO,あるいは市等が実施するということになってまいるわけでございますけれども,まず,先ほどのタウンマネジメント機関TMOを立ち上げるに必要な中小小売業商業高度化事業構想などを個々具体的な事業計画を作成するということになってまいります。  次に,中央公園プロムナードの商業機能につきましての御質問がございました。現在,歩行空間を整備しておりますプロムナードにつきましては,千葉駅と都心部の商店街を結びます重要な路線でございまして,中心商店街の活性化や回遊性の向上に大きな役割を果たすものでございます。  しかしながら,栄町側の富士見1丁目につきましては,委員御指摘のとおり,業務系のビルが多く立地しておりますので,少しにぎわい性に欠けているという点がございますので,商業サービスなどを誘導することが必要と認識いたしております。  そこで,にぎわいをつくり出すためのアイデア等につきまして,地元の関係者と話し合ってまいりたいというふうに考えております。  それから,栄町方面の動線の拡大方策と市民会館の求心力強化の問題についてのお尋ねもございました。  現在,建設中の郵政省の地域文化活動支援施設ぱるるプラザにつきましては,平成11年末に完成いたしますので,栄町方面への人の流れは確実に多くなるものと予想されます。この流れを受けとめて,さらに町を発展させるためには,より明るい雰囲気の町並みにいたしまして,だれでも気楽にショッピングや憩いのひとときが過ごせる町としての魅力を高めていく必要があると考えております。  委員お話の,市民会館の求心力強化を含めまして,中心市街地の多様な都市機能を総合的に向上させ,活性化を図ることが必要と認識しておりますので,貴重な御提言として検討させていただきたいと考えております。  次に,五つ目の,千葉駅の東口広場周辺の整備見直しについて,8点の御指摘,御提言をいただいたところでございます。私からは,地下自転車駐車場及び放置自転車対策以外の事項につきまして,いずれも関連いたしますので,一括してお答えを申し上げます。  JR千葉駅の東口広場周辺の施設に関しまして,利用者から苦情や御意見を多くいただいておりまして,その対応の必要性は十分認識をいたしております。このため,本年5月に駅前広場,駅前地下道等の関係施設を,利用者のお立場に立って問題点を把握するということから,関係部局合同で視察,点検を行ったところでございます。  現在,この結果と市民の御意見,御要望等あわせまして,企画調整局を事務局として問題点を整理し,改善策の検討を進めているところでございます。  改善策の検討に当たりましては,できる限り利用者の視点に立って,高齢者,障害者等にもやさしく,より利便性を高める方策や,初めての利用者にとりましても,わかりやすい駅前広場にするということを目指しまして,総合的に検討を進めているところでございます。  委員御指摘の高齢者,身障者対応のタクシー乗り場を駅舎の近いところへ移すこと,あるいは案内標識,案内板やバスの行き先板の改良など,全体的にサインを統一すべき,あるいは交番前の階段にエスカレーターを設置すべきである,あるいは地下道を楽しみながら歩けるような仕掛けが必要ではないか,地下道の出口の方面表示板を移設したり,あるいは方面の案内について,建物の名称などをつけたらどうかというようなことにつきましても,ただいま申し上げました総合的な検討の中で,具体的な対応方策を取りまとめていきたいというふうに考えております。  また,みゆき通りへの通行の利便性確保のために,横断歩道を設置すべきということでございますけれども,これは今後の中心市街地の活性化を含めた街づくり全体の中で,地元商業関係者等の御意見も伺いながら,検討していきたいと考えております。  この改善方策につきましては,短期的に取り組むべきもの,中長期的に取り組むべきもの等に分けまして,サイン計画などは,新たな視点からの整備のあり方について調査,研究をしたいとも考えております。  なお,案内標識の改良などにつきましては,実情に応じてできる限り早急に対応できるように努めてまいりたいというふうに考えております。  いずれにいたしましても,利用者の視点に立った改善策を着実に積み重ねていくとともに,将来的には,千葉駅西口,弁天側の北口地区における市街地整備でございますとか,地下街構想との総合的,有機的な結びつきを図りまして,政令市千葉の表玄関にふさわしい駅前広場づくりに努めてまいりたいというふうに考えております。  次に,地域経済の振興についてのうち,所管についてお答えをいたします。  まず,千葉市のイメージアップについて,幕張新都心はどのような効果があったかということでございます。  幕張新都心の整備によりまして,高度先端技術を有します大手企業や外資系企業の本社機能,研究機関開発機能等の集積が図られまして,そのほか幕張メッセを核とするコンベンション機能でございますとか,国際交流機能が形成され,東京モーターショーを初めとする国際的な大規模イベント,あるいはアジア欧州会議経済閣僚会合など国際会議が開催されまして,内外の人々や情報の交流の場として発展をし続けているところでございます。  ちなみに,次期総合基本計画の基礎調査の一環として実施をいたしました市民意識調査の中におきまして,市内で好きな場所を選んでいただいたわけですが,幕張メッセが1位でございまして,市民の高い支持を得ているところでございます。未来型国際業務都市を目指す幕張新都心は,本市の都市イメージの向上に大きく貢献してるものと考えております。  次に,幕張新都心の整備計画の見直しについてのお尋ねがございました。  委員御指摘のとおり,幕張メッセオープンから10周年という節目でございます。社会経済環境が大きく変化している中で,新たな施策展開が求められているところでございます。  千葉県におきましては,さらなる発展と長期的な視点に立った街づくりを進めるために,本年の5月,基本的な指針,幕張新都心第2ステージ推進方針を策定したところでございます。  この指針は,国際交流都市,産業創出都市,文化創造都市の三つの将来都市像を掲げまして事業推進を図ることとしております。積極的な土地利用を図るために,タウンセンター地区の一部におきまして,土地の貸しつけ事業制度を創設するとか,あるいは広域的な集客が見込まれる複合商業施設等の誘致を図ることにしております。進出企業の建設が未着工のままとなっております拡大地区につきましては,本市も参画した将来ビジョン検討委員会が本年8月に設置をされまして,将来都市像と実現可能なプロジェクトについて,幅広く検討を進め,来年秋を目途に検討結果を取りまとめることとしておりますので,今後とも幕張新都心のさらなる発展に向けまして,千葉県との連携を図りつつ,積極的にこれに参画をしてまいりたいというふうに考えております。  次に,レゴランドの誘致についてのお尋ねがございました。  デンマークに本社を置きますレゴ社は,3歳から15歳のお子さんたちを対象とする自然学習型テーマパークレゴランドを,既にデンマークとイギリスの2カ所で開設をいたしまして,年間入園者は140万人ということで,大変好評でございます。現在3番目の施設をアメリカカリフォルニア州で,来春開園を目指しまして建設しておりまして,今後3年ごとに1カ所ずつ新設を計画しているところでございます。  レゴ社は,昨年の12月に,2002年,平成14年の開園の候補地の一つといたしまして,県立幕張海浜公園の一部を選定したところでございます。  レゴランドの立地によりまして,幕張新都心の魅力や集客力が高まりますし,産業,経済の振興,企業誘致の推進等で大きな役割が期待できるために,千葉県では,本年3月,交渉窓口として,千葉県企業等誘致推進本部に,レゴランド部会を設置して,積極的な取り組みに入っております。  本市も,立地の推進と総合的対応につきまして,検討,調整を図るため,本年4月,庁内にレゴランド立地推進検討会を設置をいたしました。  現在,県,市連携してレゴ社との協議,調整を進めておりますけれども,残念ながらいまだ事業化の決定までには至っておりません。今後とも引き続き早期事業化に向けた働きかけを続けてまいりたいと考えております。  以上でございます。 5 ◯副委員長(茂手木直忠君) 市民部長。 6 ◯市民部長(太田 宏君) JR千葉駅東口整備の見直しについてのうち,所管についてお答えをいたします。  初めに,地下自転車駐車場の利用状況でございますが,収容可能台数は980台でございます。一時利用の100台を除きまして,現在のところ約700台の定期利用者の登録をいただいております。登録率で申し上げますと,約80%になっております。このうち常時駐車場を御利用いただいている台数が約500台ということでかなり下回っておりますが,今後とも利用率の向上に向けて努力してまいりたいというふうに考えております。  次に,放置自転車対策についてお答えをいたします。  千葉駅東口の自転車駐車場は,現在,2カ所ございます。台数といたしましては,合計1,660台を確保いたしております。  放置自転車の状況を見ますと,本年6月の調査時点で,昨年同期と比較いたしますと,30%ほど減をいたしておりますが,おおむね470台前後という状況になっております。  委員御指摘のとおり,さくら銀行前の歩道上には依然として放置自転車が見られるという状況は,私ども十分承知をいたしております。これまでもこれら放置自転車対策といたしましては,指導員による指導啓発はもとより,整理員による通行確保という観点から,自転車の整理をいたしますとともに,定期的に撤去しているというのが実情でございます。  今後は,より集中的な撤去を初めとして,指導啓発,市民の御理解と御協力をいただくということも呼びかけてまいりますとともに,歩道等の道路空間の一時利用制度の導入,あるいは現在ございます既存の自転車駐車場の立体化整備等を検討してまいりたいというふうに考えております。  いずれにいたしましても,放置自転車解消策,私ども大変悩んでおるわけでございますが,今後とも積極的にその解消に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 7 ◯副委員長(茂手木直忠君) 経済部長。 8 ◯経済部長(鵜澤富士男君) 地域経済の振興についてのうち,所管についての御質問に順次お答え申し上げます。  初めに,就業者3万3,000人のうち千葉市居住者はどれくらいかとの御質問でございますが,千葉県が平成8年度に行った幕張新都心経済波及効果調査では,市内居住者については,調査がなされておりません。幕張新都心に立地している一企業によりますと,就業者のうち約3割が県内と伺っております。  次に,幕張新都心の年間来訪者1,500万人の内訳についてお答えいたします。  この数字は,千葉県が実施いたしました調査において発表されましたので,内訳は,幕張メッセの来訪者約600万人を初めとして,マリンスタジアム約100万人,ホテル,業務地区等への来訪者と考えられます。  次に,来訪者のアフターコンベンションについて,どのように対応してきたのかとの御質問でございますが,来訪者には,海浜幕張駅前の幕張インフォメーションや幕張メッセ内のインフォメーションなどにおいて,情報提供を行っております。また,コンベンションの誘致支援をしております千葉コンベンションビューローが誘致した会議では,都心部の大型店を中心とした買物ツアーや観光ツアー等を行うほか,観光施設料金が割り引きされますアフターコンベンション割り引きチケットの配布を行っております。さらには,150万人以上の来場者があります東京モーターショーにおきましては,昨年から千葉市観光協会が情報コーナーを設置いたしたところでございます。  いずれにいたしましても,幕張新都心は,国内はもとより海外からも多くの来訪者があるため,今後より一層きめ細かな情報提供を行うなど,積極的に取り組んでまいりたいと存じます。  次に,新都心の企業に関連する企業を市内にどれだけ育成したか,また新都心の企業の人的資源を本市にどれくらい活用したかとの御質問でございますが,本年で幕張新都心は10年目を迎えることとなります。その間,情報サービス産業などの業務ビルやホテルなどの立地が進み,またワールドビジネスガーデン,テクノガーデンなどの高付加価値型のテナントビルに進出した大企業の関連企業や情報サービス産業,あるいは外資系企業などの立地が進み,多くの就業者が働いているところでございます。これら進出企業との連携を深めるため,情報サービス関連で本市に立地した企業を中心とした県内の中小企業が,本年2月に,県及び市の指導のもと,千葉県情報サービス産業協会を設立し,高度化する情報化社会への対応を図っているところでございます。  一方,コンベンション面から考えますと,新都心の中心施設であります幕張メッセで展示会が開催されることによりまして,関連いたします宿泊,飲食,展示装飾,人材派遣,アフターコンベンションとしての観光,ショッピング等のコンベンション産業が育成されているものと考えられます。  また,幕張新都心の企業の人的資源を本市にどのように活用したのかとのことでございますが,幕張新都心には,NTT,日本IBM,富士通などの大企業が立地いたしており,多くの人材を擁していることから,協議会委員などにお願いをいたしているところでございます。  今後は,できるだけ機会をとらえて,立地企業の人的活用を図ってまいりたいと存じます。  次に,千葉ポートタワー入館者の減少の原因でございますが,市内に高層ビル等が建設されたこと,あるいはタワーそのものの性格と考えられますが,全国的な傾向といたしましては,タワーの入館者は減少しているものと考えております。これに対応するため,本市を初め千葉県,千葉県観光公社,千葉市観光協会をメンバーとし,千葉ポートパーク利用促進連絡協議会を本年2月に発足させ,ポートパーク全体の利用促進を図るための検討を進めているところでございます。  具体的には,広報事業として,案内看板の設置,また県民の日に宝探し大会やフリーマーケットなどのイベントを開催し,当面対応できるものを実施いたしておりますが,今後この協議会において,ポートタワーを含めたポートパーク全体の利用促進を図るため,方策を協議してまいりたいと存じます。  最後に,市内定期観光バスの今後の利用客の推移と課題,改善策についてでございますが,定期観光バスは昭和63年3月に運行を開始し,その後年々利用客が減少し,この改善を図るため,本市を初めバス事業者,千葉市観光協会,千葉県バス協会をメンバーといたし,千葉市内定期観光バス利用促進会議を平成7年4月に設置いたしまして,新たなルートと低廉な料金の設定により,利用客が増加いたしましたが,現在,停滞傾向にございます。  観光バスの利用は,全国的に減少している状況でありますが,本市の観光を推進し,市内の観光施設等を知っていただくためには,観光バスを運行することが必要であると認識いたしており,新たなルート設定などを視野に入れ,検討いたしてまいりたいと存じます。  以上でございます。 9 ◯副委員長(茂手木直忠君) 都市部長。 10 ◯都市部長(浅井法久君) 質問4,中央港地区の区画整理につきまして6点の御質問をいただきましたので,順にお答えいたします。  1点目の,事業の進捗と今後のスケジュールでございますが,本地区の土地区画整理事業は,平成8年度に工事に着手し,現在,建物移転補償や地盤改良工事等を実施しております。その進捗状況は,平成9年度末で約22%となっております。  今後は,道路整備や宅地の整備工事に入りまして,平成16年の完成を目指しておるところでございます。  2点目の,事業完成時の規模,イメージについてでございますが,本地区は,土地区画整理事業の手法によりまして,道路,公園等の公共施設や宅地等の基盤整備を進めておりますが,一方,業務機能を中心とした商業,サービス機能など複合的に集積した魅力ある街づくりを目指しておるところでございます。この実現に当たりましては,土地所有者の方々の御協力が必要でございまして,この街づくりの第一歩といたしまして,これまでの,現在準工業地域に指定されておりますが,これを商業地域に変更するとともに,よりきめの細かな街づくりを進めるため,地区計画制度を導入し,土地所有者の建物建設の誘導を図り,地区全体のイメージづくりに取り組むこととしております。  3点目の,複合交通センターの計画はどう進めているかとのことでございますが,具体化に向け,バス事業者や関連企業等のヒヤリングを行っているところでございます。現段階では,本地区とこの周辺地域の開発動向から,利用者の需要を見きわめたいとの御意見をいただいておるところでございます。今後は,これらの意見を参考にし,施設利用の需要や地権者の建物建設への動向を踏まえながら,その導入の可能性等について引き続き検討してまいりたいと考えております。  4点目の,海と共存する街にふさわしい駅舎にすべきとのことでございますが,JR千葉支社と本地区の新しい街づくりについての連絡調整を図っており,この中で,将来の街の顔となる駅のあり方などを,街の立ち上がりにあわせて,協議,要望してまいりたいと考えております。  5点目の,快速電車の停車についての取り組みでございますが,千葉みなと駅につきましては,千葉都市モノレールとの乗かえ駅でもございますし,千葉県JR線複線化等促進期成同盟を通じまして,快速電車停車を要望しておるところでございます。今後とも引き続き要望してまいりたいと考えております。  最後に,6点目の,港湾管理者の県との協議はどのように進んでいるかとの御質問でございますが,県の港湾事業所管課と住宅・都市整備公団及び千葉市の3者で定期的に調整会議を持って協議を実施しており,海を生かした水辺空間を市民共通の財産として確保し,ウォーターフロントとしての都市空間と調和する街づくりを進めるため,引き続き協議を重ねてまいりたいと考えております。  続きまして,質問5,道路交通問題のうち所管についてお答えいたします。  まず,公共交通網の整備についてでございますが,1点目の,都心部及び周辺地域における路線バス廃止等に伴う交通の利便性低下に対応するコミュニティバスの導入についての見解ということでございますが,バス利用者が少ないことなどにより,バス事業者のみではバスの運行が困難な地域について,市民の足を確保するため,既存バスの支援やコミュニティバスの運行等の取り組みが行われております。  本市におきましても,現在,若葉区泉地区におきまして,コミュニティバスのモデル運行の準備を進めておりますが,今後もバス路線の確保につきましては,地域特性や既存バス路線との調整等総合的に勘案し,適切な対応を図ってまいりたいと存じます。  2点目の,幕張新都心と幕張駅南口間の交通システムはどの交通機関を考えているのか,また決定する場合の条件はどうかとの御質問でございますが,現在は,バス運行を想定しております。他の交通機関の導入につきましては,将来の需要動向,採算性等を考慮し,今後の検討課題とさせていただきたいと存じます。  それから,3点目の,モノレール40キロマスタープランにつきまして,策定時に比べ時代背景が変化しているので,見直すべきではないかとの御質問でございますが,モノレールのマスタープランは,昭和51年に策定されたものでございまして,その後,京葉線の旅客運行,あるいは都市形成の動向等,委員お話のとおり,マスタープラン策定時の条件が変わってきている面がございますので,検討を要する課題であると考えております。今後,関係機関と協議,検討してまいりたいと存じます。  4点目の,将来の交通手段として,バス並みの車両の地下鉄の導入構想を検討してはどうかとのことでございますが,地下鉄は,建設コストや採算の面で難しい問題があるというふうに聞いておりますが,今後の研究課題としてまいりたいと存じます。  続きまして,バス網の拡充についてお答えいたします。  現在,バス問題を協議するため,千葉市は,県バス協会,あるいはバス事業者で構成します千葉市バス交通問題定期連絡協議会を設置し,いろいろな問題をこの場で協議しております。  御質問の1点目の,千葉大病院下の矢作トンネルの完成を機に,国道126号,51号線と蘇我方面にバス路線を開設すべきではないか。また,2点目にございました都町中通りのバス路線の早期開設をすべきではないかとの御要望につきましては,ただいま申し上げました連絡会議を通じまして,引き続き要望してまいりたいと存じます。  それから,3点目の,バス路線廃止地区の松波,弁天町,登戸1,2丁目地域にコミュニティバスの運行を検討してはどうかとのことでございますが,当該地域についての地域特性や周辺のバス路線の状況等を勘案し,検討してまいりたいと存じます。  それから次に,市内の各駅にエレベーター等の設置についての御質問にお答えいたします。  まず,現在の設置状況でございますが,JRにつきましては,18駅のうち7駅,京成電鉄につきましては,9駅のうち2駅に設置されております。千葉急行線の4駅については設置されておりません。それから,千葉都市モノレールにつきましては,18駅のうち9駅について設置並びに設置見込みでございます。  次に,国の設置指針に合致する駅でございますが,乗降客5,000人以上,落差5メーター以上ということが示されておりますが,JRで11駅,京成で1駅でございます。  それからエレベーター等の設置計画につきましては,国のお話しました助成制度の動向を把握するとともに,鉄道事業者と協議し,検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 11 ◯副委員長(茂手木直忠君) 道路部長。 12 ◯道路部長(時任忠雄君) 道路,交通問題についてのうち,所管する2点の御質問についてお答えいたします。  まず初めに,椿森陸橋についてでございますが,この交差点は慢性的な渋滞が発生しており,対策が必要な交差点であることは十分に認識しております。  また,交差点周辺は事故が多発している箇所でもありますし,交差点内は,自転車の通行も困難な状況となっておりますので,御指摘のとおり,抜本的な改善が必要と考えております。  しかしながら,この陸橋は都心部にありますので,周囲には堅固な建築物が密集しておりますし,改良するとなりますと,拡幅部分の用地も必要となります。大変な大工事になるというふうに考えられます。そのため,交差点改良に当たりましては,十分な検討が必要であると考えております。  今後,立体交差等を含めまして,交差点改良についての調査,検討を進めてまいるつもりでおります。  次に,月の木団地入口,川戸橋間の道路拡幅整備についてお答えいたします。
     御質問の仁戸名町31号線は,委員御承知のとおり,幅員が6から7メートルと狭く,それから急カーブの多い道路であります。整備計画では,幅員12メートル,延長1,050メートルで,両側に2.5メートルの歩道の設置を計画しております。  1点目の,整備スケジュールについてでございますが,現在,用地測量と詳細設計を行っております。  2,今年度から用地買収を実施してまいります。  また,事業の完成は,平成15年度末を予定しております。  2点目の,京成バス折り返し場につきましては,バス折り返し場用地の一部を事業用地としておりますこと,それから折り返し場から川戸橋間の道路整備,これを先行して施工するということから,折り返し場の移転につきましては,その必要性も含めまして,関係機関と協議してまいりたいというふうに考えております。  3点目の,農業用水路の用途廃止につきましても,これは部分廃止ができないということがありまして,つけかえを含めまして,関係機関,関係者の方と協議をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 13 ◯副委員長(茂手木直忠君) 土木部長。 14 ◯土木部長(友野 征君) 道路,交通問題についての御質問のうち,所管について順次お答えいたします。  初めに,歩道橋の破損や利用状況及び今後の整備についてでございますが,現在,市が管理しております横断歩道橋は40橋ございます。これらの施設は,昭和40年代半ばから整備されまして,歩行者の安全の確保に大きく貢献してまいりましたが,現在では,委員御指摘のとおり老朽化が進んでいる施設や,歩行者動線が変わったことにより,利用者が極端に少ない施設も見受けられます。  このようなことから,今後,統廃合を含め,総合的な検討を行い,高齢者や障害者の方にも利用しやすい施設に改善してまいりたいと考えております。  次に,道路案内標識に関し3点の御質問をいただきました。関連がございますので,一括してお答えいたします。  市内には436基の道路案内標識が設置され,一部不備がございますが,台帳により管理しております。  そのうち改善の必要なものは140基ございます。これらについては,新たな道路整備により,案内内容を追加すべきもので,簡易な案内板の交換やシールにより整備が可能であります。  したがいまして,早急に改善を図ってまいりたいと考えております。  今後の整備方針といたしましては,交通の円滑化や国際化社会に対応した適切な案内標識の整備を図るとともに,道路案内標識の効果を一層向上させるために,予告,案内,確認といった一連の案内標識として新たに94基の整備を計画的に進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 15 ◯副委員長(茂手木直忠君) 保健福祉総務部長。 16 ◯保健福祉総務部長(安部盛雄君) 道路,交通問題についての御質問のうち,鉄道駅舎の外側にエレベーターなどの整備を本市においても事業化してはどうかとのお尋ねにお答えをいたします。  委員御指摘のとおり,千葉県では,高齢者や障害者などが自由に行動する移動手段を確保するために,鉄道駅エレベーター等整備事業補助金交付要綱を制定いたしております。この県要綱では,千葉市が補助金の交付対象から除外されておりますので,千葉県に対しましてその適用を要望するとともに,本市においても,高齢者や車いす使用者などにとって利便性の高いエレベーター等の整備について検討を行う必要があるものと考えております。  以上でございます。 17 ◯副委員長(茂手木直忠君) 建設部長。 18 ◯建設部長(渡辺一司君) 浸水対策について4点の御質問にお答えいたします。  まず初めに,現在,都町3丁目の太田切公園内及び旭町公園内に建設中の雨水ポンプ場の供用開始時期についての御質問でございますが,いずれも工事は平成11年3月末完成を目途に鋭意施工しているところでございます。  これらのポンプ場に集水する雨水管や側溝工事につきましても,今年度より順次整備を図っているところでございます。  なお,両ポンプ場の稼働時期は,梅雨入り前の11年6月ごろを予定しております。  次に,2点目の,亀岡町の浸水対策の御質問についてお答えいたします。  都川左岸側の亀岡町につきましては,最低地部となる川沿いが住宅密集区域になっております。現在,ポンプ場用地としての空地が見出せない状況でございます。地元町内会とも協議し,引き続き用地確保に向け努力してまいりたいと考えております。  次に,千葉公園出入口付近の浸水対策として,雨水貯留槽や公園堰堤工事が既に完成しておりまして,おおむね時間当たり50ミリの降雨に対応できる施設整備がなされている状況でございます。  次に,みつわ台団地の雨水排水施設の流末を東寺山調整池方面へ敷設がえすべきではないかとの御質問についてお答えいたします。  東千葉住宅地区の浸水対策といたしましては,現在,この住宅地内を流れる都市下水路の改修工事として,水路の凹凸部をなくし,雨水を流れやすくするための内面仕上げや,天端のかさ上げ工事を実施しております。  また,東千葉住宅地区の上流域となるみつわ台団地地区においても,雨水浸透升の計画的な設置など,雨水流出抑制施設の整備推進を積極的に図り,下流部区域への流出軽減策を図っているところでございます。  御質問の連絡管による接続がえにつきましては,六方都市下水路区域全体を視野に入れ,今後の検討課題とさせていただきたいと考えております。  以上,4点についてお答えいたしました地区の将来に向けた抜本的浸水対策については,関連がございますので,一括してお答えいたします。  御質問の区域などを含め,現在豪雨時に浸水被害を来している地区において,早急に雨水整備を図るため,おおむね5年に1回程度の大雨に対応できる施設計画を基本として,幹線管渠の整備やポンプ場などの推進に努めているところでございます。  しかしながら,昨今の異常気象や都市化の進展に伴う雨水流出量の増大,地盤沈下による現状変化などが生じておりますことから,雨水の基本計画の見直しが必要となってきております。  また,御質問の地区につきましては,家屋の密集度も高いことから,10年に1回程度の大雨に対応できる施設としてレベルアップを図る必要があると認識しております。  したがいまして,計画見直しの中で,地域特性を踏まえた最適な雨水対策施設の整備を図るべき抜本的な対策について検討していきたいと考えております。  今後とも,浸水解消に向けて,なお一層の努力をしてまいる所存でございます。  以上でございます。 19 ◯副委員長(茂手木直忠君) 教育総務部長。 20 ◯教育総務部長(谷口善啓君) 学校施設設備の整備について御質問が3点ございました。順次お答えいたします。  まず,洋式トイレの設置の現況についてでございますが,平成9年度までに洋式トイレをすべての小中学校に男女1カ所ずつ設置したところであります。  次に,今後は一体的に計画を立てて設置すべきとのことですが,児童生徒の利便性や教育環境を考慮して,今年度は各階を縦系列に,修繕費等で,小学校12校,中学校6校,計18校を一体的に整備したところでございます。今後,一体的整備につきましては,事業化を図り計画的に整備できるよう検討してまいりたいと考えております。  2点目の,ガス供給の安全性をより高めるマイコンメーターの設置状況についてでございますが,東京ガスから供給を受けている小中学校におきましては,平成9年度中に設置が完了いたしました。千葉ガスにつきましては,設置に向けて協議をしてまいりましたところ,今年度中にマイコンメーターを設置する旨伺っております。  なお,マイコンメーター未設置校につきましては,今後ともガス事業者に対しまして,早期に設置するよう強く要望してまいります。  3点目の,学校施設の外周にあるブロック塀は何校あるかとのことですが,ブロック塀の設置状況は,小学校46校,中学校12校でございます。  また,ブロック塀をフェンスや植栽への取りかえについてでございますが,立地状況や町並みの景観等を考慮して,年間に二,三校を改修しております。今後とも計画的に改修してまいりたいと存じます。  以上です。 21 ◯副委員長(茂手木直忠君) 片田委員。 22 ◯委員(片田幸一君) 2回目の質問をいたします。  1回目の答弁ありがとうございました。おおむね理解できた面もございますが,まだ不明な点がございますので,絞って質問をいたしたいと思いますし,また,要望もいたしたいと思います。  まず最初の,シンクタンクについてでございますが,ただいま1回目で多くの項目について質問させていただきましたが,その中で,例えば幕張新都心の経済的波及効果,どうそれを効果たらしめるかの方策とか,また,交通体系はどうあるべきか,そういうものにつきましては,ただ単に,例えば交通であれば交通のことだけを見ればいいということではなくて,当然そこには土地利用計画や街づくり,そしてまた経済のあり方とか,そういうものも多くかかわってまいります。そういうことで,各局をまたいだ総合的に調査をしなければ,検討しなければならない。このように都市経営の長期戦略を考えるときに,ますますシンクタンクの存在が重要になってまいります。そういう意味で,ぜひこのシンクタンクの実現を望むものでございます。  先ほど企画調整局次長より答弁ございましたが,既存シンクタンクとの連携を視野に入れた検討とか,それからまた県,そして県内の他都市との協調なども検討していきたいということでございますが,ことしの4月に,山梨県におきまして,財団法人山梨総合研究所というのが発足しました。山梨総研でございますけれども,これは山梨県が中心になりまして,各県内市町村,64の市町村がそれに加わっておりまして,それ以外民間ということで,銀行,それから放送2社が加わっております。そして,職員が県より3名,市町村より1名,銀行より2名,放送2社から1名ずつということで,それぞれ出向という形で,給与はここでは出ないわけですが,残業分だけは出るということであります。あと,研究員については,日本都市センター,そして三和総研から1人,1人を招いてということになっているようでございます。そして,ここにおきましては,中長期的な展望に立って,幅広い視点から地域における政策課題等を調査,研究し,県,市町村,企業,各種団体等に提言するとともに,21世紀の本県を担う人材の育成に寄与ということを目的としておりますが,特に,市町村職員の育成というものに力を入れていきたいというように言っておりました。  また,事業内容といたしまして,地域政策,社会政策,産業政策にかかわる受託調査や自主研究による政策提言,地域課題等の情報の収集,提供,セミナーの開催,講師の派遣,紹介等,このような内容でスタートいたしております。  ぜひ本市におきましても,先ほど答弁ありました県,また県内他都市との協調ということでございますので,ぜひ連携を密にいたしまして,早期にシンクタンクの設立が図られますよう強く要望をいたします。これは要望といたします。  次に,中心市街地の活性化についてでございます。  その中で,特に駅東口の交番のところからみゆき通りに渡るところにつきまして,横断歩道の設置をということで質問いたしました。特に,みゆき通りは,栄町地区へつながる動線でございます。ぜひ駅東口とみゆき通りがスムーズに連結できるという意味からも,ぜひ横断歩道の設置を要望するものでございます。特に,みゆき通りのにぎわいの創出というのは,栄町地区の商店街の活性化にも大きく影響を与えるものというふうに思いますので,ここの中に県の観光物産センターもございますが,それらを含めまして,みゆき通りの活性化についての当局の見解をお伺いいたします。  次に,地下自転車駐車場の件でございますけれども,先ほど答弁ございましたが,常時利用980台のうちの500台ということで,私も,実際に見たら半分以下だった状況でございました。これからこの利用を増進させるにはどうしたらいいのか,この利用策についてお聞きしたいと思います。  そして,あそこを見ますと,ラックが置いてありまして,ラックの間隔が狭くて,隣の自転車と隣の自転車がハンドルでぶつかってしまうんで,見たらやはりラックが一つ置きに自転車が並べてあるという状況でしたが,この辺の改善策はどのように考えているのか。  それとあと,放置自転車でございます。収容可能台数が東口1,660台ある,しかし放置自転車は470台前後だということなんですが,以前,大阪府下の36万都市の高槻市というところへ伺ったんですが,あのときにJR高槻駅,南口だったんですが,おりたときに,放置自転車が1台も私の目にはとまらなかったんですね。最近,またあちらにお聞きしましたら,やはりそういうような状況でございます。ちょっと具体的に申し上げますと,その駅は千葉市と規模が違いまして,収容可能台数は8,400台ですね。そしてどのようなことをやっているのか。それは毎日,ウイークデイですね,土,日,祭日を除いてウイークデイ,毎日朝8時から9時の1時間と,1時から2時の1時間,1日2回撤去をしているそうです。そして1日の撤去の平均台数が20台と言っていました。先ほど千葉市は470台前後ですから,収容可能台数と撤去台数は余りにも数字が違うわけですね。私は,このことから感じますのは,やはり徹底した撤去をしないと,やはり放置自転車の数は減らないのではないかというふうに思います。そして,担当者に問いましたら,継続は力なりですって,こう言っておりましたので,これも続けてやっていかなければならないと思いますが,この辺の当局の決意といいますか,その辺の取り組みに対する考え方を再度お聞きしたいと思います。  当然,撤去すれば,保管場所の問題がありますが,高槻市の場合は,1カ所に5,450台収容できるというふうに言っておりましたが,本市におきまして,保管場所の確保については,どのような見通しなのか,お聞きいたしたいと思います。  次に,千葉中央港地区の区画整理についてでございます。そのうち複合交通センターについてでございます。  これは以前,千葉駅の近所の電無区跡にバスターミナルの構想があって,それがどんどん縮小して複合センター,そして複合センターもどうかというような状況に,私はそのように記憶しておりますけれども,千葉市は現在,JR千葉駅と県庁までの現都心と,そして国道16号線から海側の90ヘクタール,業務地区を両方合わせて将来の県都千葉としての軸にしていく,そういう方針のようでございますが,そういうような中心街の広がりに当たりまして,現在のJR千葉駅のところのバスだけでは狭くなってくるのではないかと思います。  そういう意味で,将来的にやはり複合交通センターが重要だと思いますので,そういう意味で継続して検討していくべきと思いますが,この辺について再度答弁をいただきたいと思います。  また,この中央港地区は,ちょうど対岸に工場群がございまして,色彩等におきまして,これを何とか変更していかなきゃならないというふうに思いますけれども,この辺も今後進める中で検討していかなければならないと思いますが,どうか。  そしてまた,この地域はちょうど西に向いております。そういう意味で,大変夕日のきれいな場所ということになりますので,その辺の夕日等の景観も考慮に入れて,今後計画を進めていただきたいと思いますが,その辺の考え方についてお聞きいたします。  それから,道路,交通問題でございますけれども,そのうち,道路案内標識についてでございます。  この道路案内標識,この道路案内標識の整備というのは,交通事故を未然に防ぐということにもつながりますので,そういう意味で,先ほど修繕は140基,新増設が94基ということでございました。それを進めていくということでございますが,それぞれ何年計画でこれを進めていくのか,お聞きいたしたいと思います。  次に,公共交通網の整備のうち,幕張新都心と幕張駅南口の交通機関,システムについてお聞きしましたが,現在はバスを考えているということでございます。もう間もなく21世紀ということでございまして,21世紀は環境の世紀でもある,要するに自然環境との共生という時代であろうかと思います。そういう観点からも,大量輸送機関を考えた場合,最近見直されてきております,今言われますLRT,ライトレイルトランジットというんですが,軽快電車と訳すそうですが,要するに路面電車の改良された,現在にマッチしたもの,これらの導入を検討したらいかがと思います。これはそれこそ景観にマッチした,また大変シンボル的なものにもなろうかと思いますので,ぜひ検討していただきたいと思いますが,そういう点の考えをお聞かせいただきたいと思います。  交通網の件につきましては,先ほどのコミュニティバスの件,そして今の新交通システム,そしてモノレール40キロメーターのマスタープランの見直し,そしてミニ地下鉄の導入等の構想はどうかということで申し上げましたが,21世紀を展望しまして,千葉市における公共交通機関のあるべき姿,総合交通体系を今後策定していくべきと思いますが,見解を伺います。  次に,浸水対策についてでございます。  ちょうど今から5年ほど前だったでしょうか,都川の氾濫,または東千葉住宅地における洪水,今でも頭に焼きついております。二度とあのような被害を出してはならないというように思います。  先ほど抜本的な対策をお聞きしましたけれども,どうしても,抜本的となりますと日時や,また予算も多くかかると思います。しかし,何としても早期に実現できるように,強く要望いたしたいと思います。  最後に,学校施設設備の整備についてでございます。そのうち,学校施設の外周にあるブロック塀の件でございます。  これはちょっと具体的に申し上げたいんですが,松ケ丘中学校,ちょうどプール側,そして裏口にかけてブロック塀が相当高く積み上げられております。そしてそこには通学路になっておりまして,狭い道路がございますが,大地震が起き,そしてそれが崩れた場合,当然歩いていれば大変危険な状況にございますので,この辺早急に対応すべきと思いますが,取り組みについてお伺いいたしたいと思います。  以上で2回目の質問を終わります。 23 ◯副委員長(茂手木直忠君) 経済部長。 24 ◯経済部長(鵜澤富士男君) 中心市街地の活性化についてのうち,2回目の御質問にお答えいたします。  千葉県観光物産センターを含むみゆき通りににぎわいの創出についてという御質問でございますが,みゆき通りの活性化につきましては,現在,郵政省の地域文化活動支援施設の整備や高層マンションの建設,都市モノレール栄町駅の設置など,都市基盤や都市機能の再整備が進められております。街の景観や人の流れに大きな変化をもたらすものと予想しております。  いずれにいたしましても,こうした環境の変化の中,みゆき通りが多くの人々に愛され,活気のある通りとして親しまれるよう,周辺商店街と連携いたしまして,明るい街づくりに取り組んでまいりたいと存じます。  以上でございます。 25 ◯副委員長(茂手木直忠君) 市民部長。 26 ◯市民部長(太田 宏君) 自転車問題について2回目の御質問がございましたので,順次お答えをいたします。  まず初めに,JR千葉駅東口の地下駐車場でございますが,お話のように,現在ラック式を採用しておるわけでございますが,これは,同駐車場が地盤が傾斜しているという状況,あるいは限られたスペースの中で,できるだけ多く収容したい等々を種々検討した結果,ラック式を採用したものでございます。  これの改善策というお話がございましたが,これは,今,全国的に定められた一定基準のもとに整備されておるものでございまして,今後リフォームする段階でどういうふうにできるかということを関係者と協議してまいりたいというふうに考えております。  なお,JR東口の放置自転車に関連いたしますが,地下駐車場の利用率の向上を先ほど申し上げましたが,来月の28日にキャンペーンを実施する予定といたしておりまして,この中でより積極的に利用率の向上に向けて市民の御理解を得ていきたいというふうに考えております。  それから,2点目の,放置自転車対策のお話がございました。高槻市の例を参考にお話がございました。確かに私ども放置自転車対策,全国的に共通の悩みということで,抜本的な対策のないのが実情でございます。  行政としては,立体化整備を図る,あるいは一時利用制度を導入するなど,各種の施策を展開しているわけですが,一方では,市民の御理解と御協力を得ていくことが何よりも大切だということで,これまでも指導啓発に努めているところでございます。  毎日撤去をすれば駅前がきれいになることは私ども十分承知しておりますが,御案内のように,今市内では,5カ所の保管所を確保しておりまして,5,050台の収容能力でございます。今後は,なお数カ所程度の保管場所を確保する必要があるということで,現在,市有地のうちで未利用地がどう活用できるか,あるいは鉄道事業者等の協力を得るために今後協議してまいりたいというふうに考えております。  それから,先ほども申し上げましたが,この放置自転車の解消は,抜本的な対策はないということでございますが,特にJR東口,千葉駅は,県都千葉市の玄関口でもございます。その他JR,民鉄の主要駅につきましても,依然として相当数の放置自転車があることは実情でございます。これらにつきましては,現在,地元の自治会あるいは商店街,あるいは鉄道事業者等と構成いたします協議会を組織化することによって,この対策に取り組んでいければというふうに考えておりまして,協議を進めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 27 ◯副委員長(茂手木直忠君) 都市部長。 28 ◯都市部長(浅井法久君) それでは,中央港地区につきまして2回目の御質問にお答えいたします。  まず1点目の,複合通行センターについて,継続して検討すべきではないかとのことでございましたが,都心地区の開発動向,施設立地の需要等の動向を十分見きわめながら,立地の可能性及び導入機能との検討を引き続き検討してまいりたいと存じます。  それから,2点目の,新しい街にマッチした対岸の工場群の色彩等なども考慮に入れるべきではないかということでございますが,新たな視点のお話でございますので,今後街づくりを推進する中で検討してまいりたい存じます。  それから,3点目の,夕日の景観を生かした街にすべきとのことでございますが,もとより当地区は海に面しておりまして,海と市民との触れ合いといったものが街づくりのテーマになっております。  したがいまして,海の景観は,市民の貴重な財産ということを街づくりのコンセプトに反映してまいりたいというふうに考えております。  それから,道路,交通問題につきましては,幕張南と新都心の交通システムとして路面電車,LRTの御提案がございました。これまで幕張新都心地区と総武線を結ぶ交通手段としては,幕張本郷駅を起点としてモノレール,新交通システム,ガイドウェーバスの3機種についての比較検討をしてきておりますが,委員御指摘のとおり,昨今,路面電車につきまして,いろんな角度から注目を浴びていることは承知しているところでございます。  今後,幕張南地区と新都心を結ぶ交通手段に関しまして,委員の御提案につきましても,今後検討させていただきたいというふうに存じます。
     それから,21世紀を見据えた総合交通体系の策定でございますが,策定するに当たりましては,現在の交通体系に加えまして,今後の土地利用,開発計画,また将来の道路計画等々を総合的に検討する必要があろうかと存じております。今後関係部局と協議,検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 29 ◯副委員長(茂手木直忠君) 土木部長。 30 ◯土木部長(友野 征君) 道路案内標識について,2回目の御質問にお答えいたします。  道路案内標識の新設,改善がどのような計画で実施するかとのお尋ねでございますが,案内板や交換シール等によります改善する140基につきましては,今5か年計画期間内であります平成12年度末を目標に努力してまいりたいと考えております。  また,新たな94基につきましても,今5か年計画期間内に着手することといたしますが,財源の厳しい折,現場状況や整備効果を勘案し,順次整備を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 31 ◯副委員長(茂手木直忠君) 教育総務部長。 32 ◯教育総務部長(谷口善啓君) 学校施設について,2回目の御質問にお答えいたします。  松ケ丘中学校のプール側のブロック塀は,プールの目隠しとして設置したものでございます。改修につきましては,今後検討してまいりたいと存じます。  以上です。 33 ◯副委員長(茂手木直忠君) 片田委員。 34 ◯委員(片田幸一君) 今回の質問は,多項目にわたっております。今まで以上の前向きの取り組みをお願いいたしまして,総括質問を終わります。 35 ◯副委員長(茂手木直忠君) 片田幸一委員の総括質問を終わります。  議事の都合により暫時休憩いたします。      午前11時37分休憩    ───────────────      午後1時0分開議 36 ◯委員長(布施貴良君) 休憩前に引き続き委員会を開きます。  総括質問を続けます。蟹江将生委員。    〔蟹江将生君 登壇,拍手〕 37 ◯委員(蟹江将生君) 千葉市議会公明の蟹江将生でございます。通告の順に従いまして総括質問を行います。  最初に,障害者の方々の福祉と設備の改善についてお伺いをいたします。  この春,障害者の皆さんが,社会参加をする際の参考となる福祉ガイドマップが完成をいたしました。今まで何回か福祉ガイドマップの改訂版の作成をお願いしてきました一人として,この完成を心から喜んでいる次第であります。  内容につきましては,御承知のとおり,今までのものに比べますと,利用のしやすさや内容の充実面で格段のレベルアップが図られ,実用的であると,関係者の皆さんの間で好評であります。  例えば,今までは,虫眼鏡で見なければ見えないほどの細かい地図だったものが,カラー印刷になり,今までのものよりもずっと大きな文字で,しかも,すっきりしてとても見やすいものになったこと,そして,ピットグラム,これ絵文字でありますが,これを使ってわかりやすくしているなど,さまざまな工夫がなされており,また,巻末には,全施設の所番地,電話番号,掲載してあるページの索引などがありまして,まさに今までのものを全面的に刷新した内容になっております。  平成9年度に,各施設に対して行ったアンケートを集約して作成したとのことでありますが,その膨大な作業と編集,そして企画などでいろいろな御苦労があったことと思います。担当されました当局の皆さんに,心から敬意を表したいと思います。  この事業は,障害を持っておられる皆さんの社会参加を進める上で,今後さらに必要になると思いますし,また,どこの施設にどのような設備があるかを公表することは,そのことだけでも施設の所有者や管理者に充実を促す効果を生むのではないかと思います。そうした意味からも,この際,何点かについてお尋ねをしておきたいと思います。  まず第1に,今回の発刊に当たりまして,アンケートを出した数と回答に協力をいただいた施設及び事業所の数について,教えていただきたいと思います。  第2に,今回のガイドマップには,公園などについての施設の整備状況の情報が載っておりませんが,外出の際の参考のためにも,次回からは公園も対象にしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。  車いす用のトイレを設置してあるところもふえているわけですから,ぜひお願いしたいと思います。  第3に,車いす用のトイレや駐車場のない施設や事業所については,設置をするよう働きかけているかどうか,お聞きをいたします。  第4に,これは私大変驚いたんでありますが,銀行関係は支店がたくさんあるんですが,ほとんどの銀行が車いす用のトイレがございません。駅から至近距離にあるところや,特に人の集まりやすいところにある施設でありますから,障害者用のトイレなどを設置してあれば随分助かると思います。ほとんどと言ってよいほどないということは,何か特別の理由があるのかどうか。また,この点についても今後整備を進めるよう促すべきであると思うが,どうか,お尋ねをいたします。  第5に,中央公園周辺でありますが,ここには,このガイドマップによりますと,半径200メートル以内の11事業所中,障害者用のトイレを設置してあるのは,わずか1カ所,文化センターのみでございます。親子3代夏祭りや各種イベントが開かれる場所でもありますし,車いす用のトイレを公園に設置するとともに,周辺の主な事業所にも整備を要請すべきであると思います。この点についての見解をお聞きしたいと存じます。  第6に,施設の設置状況は,刻々と変わるわけでありまして,常に新しい情報が届けられるのが理想であります。しかし,毎年というわけにもいかないと思いますので,せめて4年に一度ぐらいの割りで,新しい改訂版を出していただいたらと思いますが,いかがでしょうか。御返事をいただきたいと思います。  次に,ポートアリーナの地下駐車場からエレベーターに行くところのドアでありますが,これが非常に頑丈な観音開きのドアでありまして,車いすの人どころか,私ども健常者でも重く感ずるドアでございます。この点は,所管の職員の皆さんにも,先日,立ち会って見ていただきまして,理解をいただきました。部長さんも自動ドアにするよう改善に向けて努力をしたいと,こういうお話もございましたので,あえて申し上げませんが,ぜひとも改善をしていただきたい。よろしくお願いいたします。これは要望といたしておきます。  次に,高浜の療育センターの3階にある避難階段でありますが,これは健常者と障害者用というふうに真ん中で区分をされまして,らせん状になっておりますが,健常者につきましては,階段がありますので,ともかくですが,障害者用については,実際に使用ができないのではないかと思います。この点,改善をする必要があるのでないかと思いますが,いかがでしょうか,お伺いをいたします。  次に,環境行政とリサイクルについてお伺いをいたします。  平成9年度の主要施策の成果説明書に,廃棄物対策については,容器包装リサイクル法の施行に伴い,新たに民間店舗の店頭を拠点としてペットボトルの回収を開始したほか,一層のごみの減量化を図るため,生ごみ肥料化容器及び生ごみ処理機の購入補助を引き続き実施した。また,北谷津清掃工場内にプラズマ溶融センターを設置し,焼却灰の溶融再資源化に努めたなどと,平成9年度の取り組みについて報告がなされております。  その後,本年度は,5月30日に,千葉市空き缶等の散乱の防止に関する条例,通称ポイ捨て防止条例を施行,また,事業所ごみの有料化に続き,8月より粗大ごみに有料化もスタートするなど,施策の強化,充実が図られたところであります。  こうした環境事業の進展を念頭に入れながら,以下,何点かについてお伺いをいたします。  まず最初に,ポイ捨て防止条例施行後の成果についてお伺いをいたします。  次に,ペットボトルの回収についてお伺いをいたします。  現在,千葉市で排出されているペットボトルの数量と店頭で回収されている数量について,教えていただきたいと存じます。  次に,一部の店頭での回収,60カ所ということでありますが,これには当然限界があり,本当の意味でのリサイクル,資源化とは言えないと思います。ペットボトルのリサイクルへ向けてのスタート,滑り出しとしては,この手法でやむを得なかったのかもしれませんが,いつまでもこのままというわけにはいかないと思います。  国は,1998年度が4万4,600トン,1999年度は5万9,300トン,2000年度は7万9,700トンの回収予測を立てておりまして,千葉市としましても,次の段階のスケジュールを立てる必要があろうかと思います。そのための具体策として,他の資源ごみと同じように,ステーションでの回収をすべきでありますが,いかがでしょうか。この点検討されているのかどうか,お伺いをいたします。  またあわせて,今後の回収目標値がありましたら教えてください。  次に,三重県の伊賀町では,西日本最大規模のペットボトルの再生処理工場があり,100を超える市町村のペットボトルを受け入れているとのことでありますが,これには,京都市からも搬入されているとのことであります。  ところで当局は,この京都市の回収体制,これは私の聞くところでは月2回と聞いていたんですが,市内1万2,000カ所の回収拠点で集めているとのことでありますが,これは大都市での回収ということで何らかの参考になると思いますが,この点について調査したことがあるかどうか,お伺いをいたします。  次に,ペットボトルと並んでリサイクル可能なプラスチック類としましては,発泡スチロールがあります。この点もあわせて検討いただきたいと思いますが,いかがでしょうか。見解をお尋ねいたします。  次に,千葉市一般廃棄物処理基本計画には,リサイクル研究所の設立が明記されております。大学や研究所,民間会社等のノウハウを活用して,処理技術やリサイクルシステムの研究を行う研究所を設立し,清掃行政に役立てるとともに,市民,事業者に役立つ情報を発信していくとありますが,この設立は,平成18年末となっております。  しかし,今日の清掃行政を取り巻く環境を考えますと,社会情勢あるいは技術面での変化は著しく,今こそこの趣旨の機関が必要であると考えます。その点を考慮しますと,8年後設立というのは,少し遅いと思います。できるだけ早期に設立をすべきであると思いますが,どうか。見解をお尋ねいたします。  次に,先般,ごみ対策,平成の沼津方式がスタートとの報に接しました。23年前に日本で初めて資源ごみの分別回収をスタートさせた沼津市でありますが,時代の変化とともに,ごみの中身も大きく様変わりをし,新しいごみ対策に挑戦をしているとの内容だったように思います。  ごみは,人々の生活とともにあり,生活の変化とともに変わってまいります。それだけに未来を見通して対策を立てることは困難かもしれませんが,しかし,手を抜けば5年,10年で窮地に陥りかねません。  そこで,これからの対応として,どのような清掃行政とリサイクルを考えているのか,所見をお伺いしたいと思います。  次に,昨年から学校の給食の残渣のコンポスト化が始まりました。有吉小,幸町第三小学校,稲毛小,花見川第一小の4校でありますが,かつて平成7年3月の議会で,私は,学校給食から出る生ごみのコンポスト化を主張いたしました。学校給食の残渣をコンポスト化することにより,ごみの減量と資源化を図れますし,同時に環境教育としても役に立てることができるのではないか,こう考えて主張をしたものであります。  そこでお伺いをいたしますが,第1に,もし全校でこうしたコンポスト化が図られた場合,年間どの程度のごみ減量を図ることができるのか,お伺いをいたします。  第2に,この学校のコンポスト化は,全校に配置すべきであると私は考えております。今後どう進めていくのか,当局の計画を聞かせていただきたいと思います。  第3に,先ほど申し上げましたが,せっかくの教育現場に設置した処理機ですので,当然教育効果というものも考えていると思いますが,具体的にどう取り組み,どのような効果が得られているものなのか,お伺いをいたします。  次に,最近,ダイオキシン発生の原因となる焼却ごみを少しでも減量するため,学校給食における牛乳のパックを廃止して,牛乳瓶に切りかえるところがふえているとの話をよく聞きます。お隣の茨城県では,そうした自治体が既に17市町村になったと言われております。この点についての検討はどうなっているのか,お伺いをいたします。  次に,過日,千葉市教育委員会が発行をいたしましたダイオキシン類にかかわる学校におけるごみ処理指導についてであります。この活用は,どのようにされているのか,具体的にお教えいただきたいと存じます。  次に,商店街の活性化対策と経済開発公社についてでありますが,時間の関係で,経済開発公社については,割愛をさせていただきたいと存じます。  本年6月,商店街絶滅の危機という見出しの記事が,ある新聞に載りました。厳しい瀬戸際に立たされている商店街の実情をよく把握している内容でありました。時間をいただいてその一部を引用させていただきたいと存じます。  全国各地の商店街が絶滅の危機に瀕している。90年代に本格化した規制緩和で,大型店,大型スーパーなどの出店がふえ,多くの商店街が打撃を受けた。そこへ今回の消費不況が追い打ちをかけ,集客力や収益が凋落しているところが多いからだ。地域によっては,店舗の廃業や移転で街の顔ともいうべき中心商店街が崩壊寸前のところも出始めており,地域住民にも戸惑いが広がっている。97年の商業統計で,全国の個人商店の数は,前回調査94年に比べて9.3%,8万5,000店も減ったことが判明した。特にパン店,鮮魚店,食肉店の減少率が15%前後と目立つ。指導と調査のため,全国を歩き回っている経営コンサルタントは,恐ろしいほどの勢いで商店街が衰退に向かっている。というものでありました。  こうした実情を私が申し上げるまでもなく,皆様既に御承知かと思いますし,以前もどなたかがこの議場で,商店街が消えていくのではないかと言っておられたとおりでありまして,商店経営の皆様とお会いしていても,明るい話題がまず少ないというのが実情であります。  そこで何点かお聞きをしてまいりたいと思いますが,国の商業統計では,3年間で8万5,000店の商店が減ったというのでありますが,では,千葉市の場合はどうだったのか。  また,業種別にはどうなのか,主なものを教えていただきたいと存じます。  次に,診断指導についてお伺いをいたします。  千葉市では,平成9年度の決算によりますと,国費305万6,000円,市費694万3,000円の合計999万9,000円の予算で,広域商業診断1件,商店街診断1件,工場診断10件,商店診断20件,その他の簡易診断などを含めまして,合計212件の診断指導を行っております。  これらの診断事業は,活性化対策を立案する上で貴重な資料となるものであります。私もある年度に行った商店街の診断報告書を読ませていただきました。なかなか活性化は困難を伴いますけれども,何をなすべきかが提示されておりまして,意義のあるものであると認識をしております。  しかし,問題は,そこの方策を提示されたとしても,それだけでは絵にかいたもちにすぎないわけでありまして,診断報告書は,これから取り組むべき道筋を示したものであり,問題はこれからであります。  そこでお伺いをいたしますが,今まで千葉市の行ってきた,先ほど申し上げました四つの診断はそれぞれ何件になり,そしてその後どのような取り組みがなされているのか。また,それぞれ個別の費用は幾らになるのか,お伺いをいたします。  私は,本来ならば,それらの診断の結果提示された活性化策が妥当と考えられるならば,何らかの形で関係者から成る活性化委員会なるものを設けるなどして,具体化へ向けての研究,努力があってしかるべきと考えますが,いかがでしょうか。この点についてもお伺いをいたします。  次に,選挙についてお伺いをいたします。  本年7月12日に施行されました第18回参議院議員選挙は,当初は,低投票率が心配されておりましたが,結果は,3年前に,千葉市全体で37.15%だった投票率が,今回は53.88%と,前回に比べまして16.73%増加しました。この投票率の前回比アップは,全国的にも同様の結果で,皆様既に御承知のとおりでございます。  選挙は,その時点の争点を初め,いろいろな政治状況などの要素が加わるため,単純に断定できませんが,しかし,今回の投票率の増加は,投票時間の延長と不在者投票の緩和による影響が大きかったことは,間違いありません。  有権者がいつ回復するかわからない泥沼のような不況に危機感を抱いたのと,投票しやすい環境が整ったことが結びついた結果であると思います。  不在者投票につきましても,今までは何か投票に行く人が萎縮するような雰囲気が,不在者投票所にはありました。監視されている中で投票しているような雰囲気がありました。それが,今回の緩和と同時に雰囲気も随分変わったと好評でありました。  新聞各紙も投票時間の延長と不在者投票の緩和について,さまざまな記事を掲載しておりました。有権者の皆さんの,仕事だったので,2時間延長になって本当によかったというような談話もたくさん見受けられました。公職選挙法の改正がこれほど歓迎されたことは,今までなかったのではないかと思います。  そこで,何点かお尋ねをしたいと思います。  第1に,福島県の郡山市では,市の出張所など12カ所で不在者投票ができるようにしたということが報道されておりました。  これまでは,主張所には,管轄区域の名簿しかなかったため,その地域の住民しか不在者投票ができなかったものを,市役所のホストコンピューターと12カ所の出張所をオンラインで結んだため,どの出張所でも不在者投票ができるようになったとのことであります。  千葉市も区役所だけでなく,出張所,コミュニティセンターなどでも投票ができるように,不在者投票所の増設を考えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。  コンピューターによるオンライン化が進んでいます千葉市としては,技術的にはそう難しいことではないと思います。見解をお伺いいたします。  次に,ポスターの掲示についてお伺いをいたします。  参議院,衆議院とも,選挙区と比例区があるわけでありますが,いずれも選挙区の候補者のポスター掲示場はありますが,比例区の候補者,つまり政党のポスターの掲示場がありません。  したがって,各政党は,それそれが場所を見つけて張り出すわけでありますが,市の中心部や団地などでは,ポスターを張り出す場所を確保するのが,年々困難になってきております。  同じ候補者でありながら選挙区の候補者には掲示板が用意され,比例区の候補者である政党は,それぞれの場所を苦労して確保しなければならない。ところが,街路や公共施設などに張ると,直ちに撤去するよう通告をされるわけであります。  しかし,よく考えてほしいと思います。公共の用地や施設にポスターを張って何か不都合があるのでありましょうか。  政党に公費から助成金が支給され,選挙の公営化が一層図られているという今日であります。選挙期間中に限ってでも,公共用地や公共施設にポスターの掲示を認めるべきではないかと思います。ルールをきちんと決めて実施をすれば,むしろ整然としますし,無理をして通行の妨げになるような場所に掲示しなくなるのではないかと思いますが,いかがでしょうか,見解をお伺いいたします。  次に,選挙運動についてお伺いをいたします。  選挙期間中,個人の街頭でハンドマイクやスピーカーなど,いわゆる拡声機を使って政党の政策と支持を訴えることは,自由なのかどうか。  今回の参議院選挙だけでなく,今までの選挙でも何度か見受けられましたが,今回は,特に多数の人が行っておりましたので目立ち,動員されていたような感を持ちました。この点について見解をお伺いいたします。  また,選挙管理委員会には,選挙期間中にこうしたことについて市民から問い合わせや連絡はなかったかどうか。また,あったとすれば,どのような措置をとられたのか,お伺いをいたします。  次に,投票日の当日,某選挙事務所の名前を使い,無差別に有権者宅へ電話をかけるという事実がありました。これも巧妙で,○○事務所でありますが,もう投票はお済みでしょうか。もしまだでしたらよろしくお願いしますというようなものであります。  なぜ投票日当日に,候補者の名前を使い,こうした電話をかけるのか。それこそ棄権防止に名をかりた巧妙な売名作戦と言われてもやむを得ないと思います。  このことは,かなり広範囲で聞かれましたので,選挙管理委員会には,市民の皆様から,このことについて問い合わせ及び通報があったのではないかと思いますが,どうでしょう。  また,そのときどのような措置を,選挙管理委員会はとられたのか,お伺いをいたします。  以上で第1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 38 ◯委員長(布施貴良君) 答弁願います。保健福祉推進部長。
    39 ◯保健福祉推進部長(伊藤 修君) 質問1の障害者の方々の福祉と設備の改善についての御質問のうち,所管についてお答えいたします。  初めに,福祉ガイドマップの発刊に当たりアンケートを出した数と回答協力いただいた施設及び事業所の数についてでございますが,アンケート送付数647件に対しまして,回答が512件となっております。  次に,今後は,公園もガイドマップに掲載するようにとの御提案ですが,今回のマップについては,都市公園のうち青葉の森公園や千葉公園などの主要な公園に限定して掲載したものでございます。今後改訂版を作成する際には,車いす用トイレのある公園など,御提案の趣旨を踏まえまして検討してまいりたいと存じます。  次に,4年に一度ぐらいの割合でガイドマップの改訂版を出してはどうかとのことでございますが,御指摘のとおり,施設の設置状況は,都市化の進展に伴って変化していくものであり,障害のある方の社会参加を促進する上では,できるだけ新しい情報の提供が必要であると認識いたしております。こうしたことから,ガイドマップの改訂の時期については,今後の都市化の進展に伴う街の状況の変化等を勘案しながら検討してまいりたいと存じます。  次に,療育センターの避難階段の改善についての御質問でございますが,御指摘の階段は,2階及び3階部分から避難する際の外階段として設置されているものでございまして,らせん状に階段と滑り台が平行しているものでございます。  避難路としては,法令上の基準を満たしたものですが,御指摘のように,障害者の中でも車いすを利用するような重度の障害者の方などが1人で避難するような場合には,使いにくい構造であることは承知はいたしております。  このため,災害時にエレベーターが使用できなくなることを想定し,室内階段も含めて,職員が重度の障害者の方等を介助して避難することを前提に,普段からそのための訓練を実施しているところでございます。  なお,御指摘の部分の改善につきましては,敷地が狭隘であること,また建物の構造上の制約等の問題がございますが,今後の検討課題とさせていただきたいと思います。  以上でございます。 40 ◯委員長(布施貴良君) 保健福祉総務部長。 41 ◯保健福祉総務部長(安部盛雄君) 障害者の方々の福祉と設備の改善についての御質問のうち,駅から至近距離にある銀行やその他の事業所の障害者の方々が利用する車いす用トイレや駐車場の整備に関しまして,所管の3点の御質問は,関連がございますので,一括して御答弁申し上げます。  車いすを使用する方々の利用に配慮したトイレや駐車場などの整備につきましては,高齢者,障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律,いわゆるハートビル法及び千葉県福祉のまちづくり条例で整備基準等がそれぞれ規定されておりますが,いずれも事業者の理解と協力をいただく中で整備を図っていくものでございます。  御質問の事業所等への設置の働きかけについてでございますが,新設する特定施設につきましては,所管部局が事業者からの届け出を受けて,整備基準に適合するよう指導いたしております。  また,既存施設の整備につきましては,千葉県福祉のまちづくり推進会議の中で,関係事業者の広範な意見を伺うなど,普及,啓発が行われております。  施設の整備に当たっては,第一義的には,事業者の判断になりますが,委員御指摘のとおり,銀行や事業所などの施設が,障害者の方々に配慮された施設に改善されることは望ましいことと認識しておりますので,事業者の意向にも配慮しながら働きかけを行うことについて,今後検討してまいりたいと存じます。  なお,銀行に車いす用トイレが設置されていない理由につきましては,特に明確な理由はないようでございます。  以上でございます。 42 ◯委員長(布施貴良君) 公園緑地部長。 43 ◯公園緑地部長(宇津木 誠君) 質問1の障害者の方々の福祉と設備の改善についてのうち,所管の中央公園に関する質問についてお答えいたします。  中央公園は,通町公園及び葭川公園と一体的な公園として,多様なイベントにも対応できるよう,可能な限り広い空間を確保すること等を基本に再整備いたしたものでございます。  そこで,この再整備事業の中で車いす用のトイレを備えたトイレにつきましては,通町公園には設置済みでございます。また,平成10年度中には,葭川公園にも,モノレール駅とセットで設置する予定でございます。  したがいまして,中央公園には,現在のところ,委員御指摘のとおり,設置してございませんが,今後,位置の選定,構造,規模等々,十分検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 44 ◯委員長(布施貴良君) 環境管理部長。 45 ◯環境管理部長(磯野圭佐君) 環境行政とリサイクルについての御質問のうち,所管についてお答えいたします。  まず,ポイ捨て条例の施行後の成果につきましては,条例施行の効果を測定するため,美化推進重点地区であります千葉駅,中央公園周辺及び海浜幕張駅周辺の2地区の11カ所において,条例施行前の5月末から毎月1回,第4金曜日に,本条例に基づくポイ捨て禁止物の調査を実施しております。  この結果,約40%から50%の減少が見られております。今後ともこの調査を進め,その結果を検討するとともに,条例の効果が上がるよう努力してまいりたいと考えております。  次に,平成9年度のペットボトルの市内の排出量についてですが,生産量及び人口換算から推計しますと,おおよそ,市内では1,505トン程度ではないかと推計されます。平成9年度の店頭回収の実績は,153トンでありますことから,市内排出量の約10%が資源化されていることとなります。  続きまして,現在実施しております店頭回収は,暫定的な方法と位置づけておりまして,平成12年4月の容器包装リサイクル法の完全施行に向けた中で,ステーション回収,それから洗浄,圧縮,梱包,保管などの処理形態を検討しているところであります。  また,回収目標値につきましては,ぺットボトルの利便性などから,使用量は増加するものと見込まれております。したがって,具体的な数値は持ってはおりませんが,引き続き回収量が増加するよう努力してまいりたいと考えております。  次に,京都市の回収方法等に関する調査でございますが,平成9年10月から,市内全域の1万数千箇所のステーションにおいて,缶,瓶とともに,週1回,直営で回収を行っておることは承知しております。  現在までのところ,千葉市においては,京都市に関しまして,具体的な調査については実施しておりません。  次に,発泡スチロール,トレー等は,リサイクルの方法として,例えば,ハンガー,カセットケース等の原材料として再利用しているほか,油化や固形燃料等の再商品化の方法も開発されてはおりますが,回収方法及びコスト面などにより,再利用の方法がいまだ確立しておりません。  したがいまして,今後の技術開発等の動向を見きわめ対応してまいりいと考えております。  次に,リサイクル研究所の設立についてでありますが,設立するためには,人員の確保や組織体制の整備が必要であると考えております。これらの問題につきましては,今後,関係部局と十分協議し,設立に向け努力してまいりたいと考えております。  最後に,これからの対応としてどのような清掃行政とリサイクルを考えているかとの御質問でございますが,環境問題として現在問われている大きな部分を廃棄物の問題が占めているものと認識しております。  そこで,21世紀に向けて,リサイクル型社会を実現していくためには,効果的なごみの排出抑制と資源化方策を見きわめるとともに,ごみ処理経費とごみ減量資源化という政策目的の調和に配慮した,計画的な廃棄物行政を推進することが必要であるものと認識しております。  以上で終わります。 46 ◯委員長(布施貴良君) 教育次長。 47 ◯教育次長(飯森幸弘君) 環境行政とリサイクルについての御質問のうち,所管についてお答えいたします。  給食残渣のコンポスト化についての3点の御質問がございました。  初めに,全校でコンポスト化が図られた場合,年間どの程度のごみの減量化を図ることができるかということでございますが,平成9年度の小学校給食全体の生ごみが,約400トンでございます。生ごみ処理機が全校に導入された場合,ほぼすべての生ごみが処理され,約90トン程度の堆肥になるものと考えております。  次に,コンポスト化を今後どのように進めていくかとの御質問についてでございますが,現在,環境局リサイクル推進課の事業として,生ごみ処理機を,平成8年度から5カ年計画で,毎年2校ずつ学校に導入し,生ごみのコンポスト化を進めているところでございます。  教育委員会といたしましては,今後も事業を実施している関係部局と調整しながら進めてまいりたいと考えております。  次に,生ごみ処理機導入の具体的な取り組みと教育効果についてでございますが,生ごみ処理機で処理された生ごみは,肥料として使用されております。各学校では,肥料の名称を児童から募集し,例えば,花見川第一小学校では,ウマレカール,有吉小学校では太陽と名づけ,近隣の沿道にあるフラワーポットや学校園の花を育てる肥料にしたり,学校の近くに農地を借りて,トウモロコシや落花生などを栽培する際に使用しております。  これらの貴重な体験から,学校現場では,本来,ごみとして処理されてしまうものも,自分たちの工夫と努力で価値あるものに生まれ変わらせることができるのを知るのは,子供たちにとって本当に有意義なこと,また,物を大切にする気持ちが着実に育ってきているのを実感すると,その教育的効果を高く評価していると聞いております。  なお,これらの成果につきましては,主任会等で広く紹介しているところでございます。  次に,学校給食における牛乳パックを瓶に変えたらどうかという御質問についてでございますが,千葉市の学校給食用牛乳の納入業者のほとんどが,紙パック主体の生産方式をとっていると聞いておりますので,瓶での牛乳の供給が可能かどうかにつきましては,今後の課題として納入業者の意見を聞いてまいりたいと考えております。  最後に,ダイオキシン類にかかわる学校におけるごみ処理指導の活用についてお答えいたします。  この指導資料は,ダイオキシン問題を環境教育の一環としてとらえ,具体的,実践的な取り組みができるよう本市単独で作成したものでございます。各学校では,この指導資料を,環境教育を指導するための一資料として活用しております。例えば,中学校の保健体育の健康と環境の学習で,有毒ガスの問題を指導するための資料として活用しております。  今後とも,児童生徒が環境問題に主体的かつ意欲的に取り組むことにより,環境保全に配慮した行動がとれるような態度を育成してまいりたいと存じます。  以上でございます。 48 ◯委員長(布施貴良君) 経済部長。 49 ◯経済部長(鵜澤富士男君) 質問3,商店街の活性化対策について,2点の御質問にお答えいたします。  初めに,本市における商店数の減少状況と業種別の内訳でございますが,平成9年,商業統計調査結果速報によりますと,平成6年度が6,967店,平成9年度が6,603店で,364店,5.2%の減少となっております。  また,業種別では,飲食料品関係小売業234店,8.9%の減少で,最も高い数値となっております。次いで織物,衣服等関係小売業の91店,8.0%の減少,家具,什器等関係小売業の33店,6.4%の減少となっております。  次に,診断指導のうち,まず,3年間に実施した診断の件数で申し上げますと,広域商業診断及び商店街診断等661件でございます。  次に,診断後の取り組みにつきましては,職員と専門の民間診断士が商店街に出向きまして,販売促進のためのカード化事業の進め方,イベントの打ち方,チラシ広告のつくり方等の勉強会を行うとともに,診断後の結果を見るため事後指導も行い,活性化に向けて効果的な取り組みが図れるよう支援してきているところでございます。  一例を挙げますと,若松台商店会でのポイントカードの導入,花見川団地商店街でのふるさとまつり等のイベントの実施,高浜ショッピングセンターでの空き店舗の有効活用事業などのほか,検見川商工振興会での高齢者向け宅配制度の具体的な検討等の事例がございます。  また,9年度における個別の費用についてでございますが,広域商業診断316万6,000円,商店街診断186万9,000円,工場診断55万7,000円,商店診断111万3,000円などでございます。  次に,関係者による活性化委員会なるものを設けるなどして,具体化へ向けて研究,努力があってしかるべきとのことでございますが,先ほど申し上げましたように,診断実施後も商店街の要請により職員等が出向きまして,各種の勉強会や個別的,具体的な事業指導も実施してきているところでございます。  今後とも,商店街の活性化に向けて,実効性のある診断事業の充実に努めてまいりたいと存じます。  なお,議員御提案の活性化委員会の設置につきましては,今後検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 50 ◯委員長(布施貴良君) 選挙管理委員会事務局長。 51 ◯選挙管理委員会事務局長(小出武司君) 選挙についての御質問4点についてお答えをいたします。  1点目は,区役所以外の不在者投票所の増設についての御質問でございます。御紹介の郡山市において,今回の参議院議員選挙より,コンピューターシステムを利用して,各支所で不在者投票事務を実施したことは承知いたしております。  同市におきましては,各支所に20名程度の職員が配置されているとのことで,このうち6名が併任の選管書記として配置され,不在者投票につきましても,この併任書記で対応していると聞いております。  本市におきましては,併任の選管書記は,区役所以外には配置されておりませんし,また,各市民センターの大部分は,4名から7名程度と職員も少数でございます。  また,不在者投票の要件が緩和されたとは申しましても,事務処理にはある程度専門の知識を有した職員の配置も必要となることなど,各市民センターで通常業務のほかに不在者投票事務を実施することは,現状では困難な状況にございます。  しかしながら,国におきましては,来年度の重点施策として電子投票制度など,選挙方法の見直しをすべく調査研究費を要求したと聞いております。このことを踏まえまして,今後は,国の動向にも注目しつつ,検討してまいりたいと思います。  2点目は,公共用地や公共施設に政党のポスターの掲示を認めるべきではないかとの御質問でございます。  国政選挙におきましては,衆議院小選挙区選挙並びに参議院選挙区選挙における候補者の選挙運動用ポスターと,衆議院小選挙区選挙の候補者届け出政党並びに衆議院比例代表選挙の名簿届け出政党の選挙運動用ポスターに加えまして,参議院名簿届け出政党のうち,一定の要件を満たした確認団体の政治活動用ポスターは,選挙期間中掲示することが認められております。  これらのポスターは,候補者の選挙運動用ポスターにつきましては,公営ポスター掲示場に限られております。委員御質問の政党等のポスターの掲示につきましては,公職選挙法第145条の規定により,一部例外規定はございますが,国または地方公共団体が所有し,もしくは管理する場所などには掲示が認められておりません。  公共用地や公共施設に政党のポスターの掲示を認めるべきとの御質問でございますが,現行,公職選挙法のもとでは,御要望に沿えないのが現状でございます。  なお,民有地等への掲示につきましては,居住者,管理者等の承諾を得ることとされておりますので,あわせて御理解をいただきたいと存じます。  次に,3点目でございます。選挙期間中に個人が街頭で拡声機を使って政党の政策や支持を訴えることは自由かどうか,また,こうした事実について,市民からの問い合わせや連絡はなかったかどうか,あった場合の措置についての御質問でございます。  選挙期間中に拡声機を使用して選挙運動や政治活動を行うことは,公職選挙法で次の場合のみと限られております。  1番目といたしまして,衆議院小選挙区選挙及び参議院選挙区選挙の候補者個人が街頭演説で使用できる拡声機は,候補者1人当たり一揃いとされております。この場合,拡声機に選管から交付された表示板をつけ,また,その場所にとどまって所定の標旗を掲げて行わなければならないとされております。  2番目といたしまして,衆議院小選挙区選挙の候補者届け出政党及び衆議院比例代表選挙の名簿届け出政党は,届け出した候補者の人数により,使用できる拡声機は定められております。この場合,停止した車上及び船上,またはその周囲で使用できます。  3番目といたしまして,参議院比例代表選挙では,街頭演説は行うことはできないとされておりますが,参議院名簿届け出政党のうち,一定の要件を満たした確認団体が,政策普及宣伝のために拡声機を使用して街頭政談演説を行うことは認められております。この場合は,拡声機は車上のみの使用とされております。  したがいまして,これ以外に選挙期間中拡声機を用いて選挙運動や政治活動を行うことは,公職選挙法に抵触するおそれがあると思われます。  次に,市民からの問い合わせなどでございますが,こちらの方はございました。その行為が選挙運動か政治活動か,あるいはそのほかの活動などか,事実の確認ができませんでしたので,先ほど申し上げました,法が定める拡声機の使用のほかに,政党などが行う商業活動には,拡声機の使用が制限されていないことなどを説明をいたしまして御理解をいただいたところでございます。  しかし,一部の市民からは,強い要望がございましたので,市民からの通報があった旨のみ,所轄警察に連絡をいたしております。  4点目は,投票日当日に候補者の名前を使い有権者に電話をかける行為についてと,市民からの問い合わせ及び通報があったかどうか,あった場合の措置についての御質問でございます。  投票日当日に候補者等の名前を使い,有権者に電話をかける行為につきましては,それが投票を依頼するなど選挙運動にわたるとすれば,選挙運動のできる期間は,立候補の届け出のあった日から当該選挙期日の前日までとする公職選挙法に抵触するおそれがあると思われます。  御質問について,今回の参議院選挙において,市民からの問い合わせは,電話により複数寄せられましたが,問い合わせの内容だけでは,投票依頼等の事実を確認するに至らないため,法の定める内容などを御説明し,御理解をいただいたところでございます。  以上でございます。 52 ◯委員長(布施貴良君) 蟹江委員。 53 ◯委員(蟹江将生君) ただいまの各部長さんから丁寧な答弁をいただきました。ありがとうございました。おおむね理解をいたしましたが,何点かについて意見を申し上げながら質問を再度してまいりたいと思います。  まず,障害者の方々の施設の整備についてでありますけれども,このガイドマップ,古いのは何年前につくられたんでしょうかね。もうそのころとは比較にならない整備状況になってきておると思いますが,しかし,まだまだ改善の余地がたくさんあるわけでございます。ちょっと見ていても,こういう施設になぜないんだろうとか,そういうことは非常にあるわけでして,ハートビル法ができ,またさまざまな角度から街づくりについてバリアフリーが求められ,進められておりますから,進んではいるんではありますけれども,黙っていると何もしないところがあるということも事実でございます。  ここに紹介されている施設というのは,ほとんどそれなりに公共的な施設であるわけですから,本来ならば,市が言わなくても本当は自主的に,そういう時代なんだということで,バリアフリーということで改善をしていただかなきゃいけないんですが,わざわざ市が注意しなくても,その程度の見識はあってしかるべき施設ばかりだと思いますが,やはり中には言わなければやってくれないところが現実にはあると。こういうところに対しまして市としてこれからもお話をしていっていただけると,こういう話がございましたので,これは要望にとどめておきますが,どうぞ,古い施設だからとか,いろんな事情があるかと思いますけれども,その点を粘り強く訴えて進めていっていただきたいなと,こういうふうに思います。この点は,お願いをしておきます。  それから,中央公園についてでありますけれども,これは部長さんのただいまのお答えを了といたします。  位置の選定とか規模の検討をこれからしていってくださると,こういう話でございました。これは,当初,あの一帯,どこでもそうですけれども,街づくりの構想とかプランがありまして,そういう中で,かつてあったトイレを撤去してほかに移すとか,いろんなことも考えたんだろうと思いますけれども,やはりその後何年もたって市民の皆さんのニーズが非常に強いと,ましてや千葉市の文化センター以外に車いす用のトイレというのは,あの一帯ではないんでございまして,ホテルにもないと。中央公園を真ん中にしまして直径400メートル四方には,本当に車いす用のトイレはそれしかない。  実際,私も車いすに乗って,障害のある方々と点検を,道路の点検だとか施設の点検を実際に何度もしておりますけれども,実際に車いすで200メートルあるいは300メートル離れたところまで移動するというのは,大変なことであります。  これから十分具体的に検討してくださるようですので,この点は,ぜひ早目にそのようなことが実現するように要望をしておきたいと思います。  次に,環境問題とリサイクルについてでありますけれども,まず,学校の生ごみ処理機でございますけれども,5カ年計画で毎年2校,こういうお話がありました。答弁によりますと,さきに設置した2校については,大変すばらしい取り組みをしているようでございます。減量もさることながら,子供たちも貴重な体験ができて教育面でも非常に効果を上げている。ですから,それだけ効果が得られるわけですから,これは年に2校,5カ年計画でということではなくて,もっとピッチを上げて,年間10校とか20校とか,年に2校ということになりますと,小学校だけでも約半世紀かかるわけであります。これをもっとピッチを上げて整備をできないものかどうか。この点について御返事をいただきたいと思います。  リサイクルにつきましては,もう1点お尋ねをしておきます。  現在実施しておりますペットボトルの店頭回収は,暫定的な方法という,そういう位置づけであると,こういう答弁をいただきました。私もそうだろうなと,これは最終的なものではないと,とりあえずスタートとしてこの方法を選んだ,こう考えておりましたけれども,引き続き回収量が増加するように努力をしてまいりたいと,こういう答弁ですが,この点についてもう少し詳しくお聞かせをいただきたいなと思います。  ということは,回収量が増加する方法,それからもう一つは,平成12年4月の容器包装リサイクル法の完全施行に向けたお話がありましたが,その中でステーション回収の話が出てまいりました。当然やっぱりそうせざるを得ないんじゃないか,そうすべきなんだろうなと,こう思います。この点は,そのとおりなのか。
     それから,もし実施するとすれば,多分完全実施の前だろうと思うんですが,いつごろになるのか,その辺どのように考えておられるのか。お示しをいただきたいと思います。  最後に,選挙について,不在者投票所の増設について,これ1点だけちょっとお願いをしておきたいと思います。  いろいろと困難な理由も述べておられました。しかし,技術的には一応クリア,技術的にはですね,クリアできる体制は千葉市は整っているだろうと思うんです。恐らく人的だとか,いろいろそのほかの問題だと思うんですが,実際に千葉市より小さな都市で,12カ所も不在者投票所を設けてやっている市はある。何のために皆さん投票してくださいと,お願いしますといってですね,いろんなグッズをつくったりやって啓蒙しているんだろうかと,こう考えますと,私は,グッズをつくったりいろんなPRするのもいいんですが,それよりもはるかに効果的なのは,やはり不在者投票所の増設の方が,より大きな効果が得られるんじゃないかなと,こう思います。  いろいろ困難な状況もあるけれども,今後検討してみたいと,こういうお話でございますので,きょうは要望にとどめておきますが,どうぞその辺を考えて今後取り組んでいただきたいなと,このことをお願いしまして,2回目の質問を終わります。 54 ◯委員長(布施貴良君) 答弁願います。教育次長。 55 ◯教育次長(飯森幸弘君) 現在生ごみの処理機を,毎年2校ずつ小学校に導入しているわけですが,もっと台数をふやしてやったらどうかというような2回目の御質問があったわけでございますが,生ごみの処理機につきましては,環境局の事業としまして試験的に導入しているところであります。  生ごみの減容率とか,それから機械に投入できない生ごみの状況とか,堆肥の使用状況など調査,研究を進めておるところでございますので,5カ年計画での機械の使用状況結果を踏まえまして,その段階で関係部局と検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 56 ◯委員長(布施貴良君) 環境管理部長。 57 ◯環境管理部長(磯野圭佐君) ペットボトルの回収につきましての2回目の御質問をいただきました。  先ほど御答弁申し上げましたように,平成12年の容器包装リサイクル法の完全施行に向けた中で,現在検討中であります。  ステーション回収につきましては,収集体制の再編あるいは施設整備など,解決しなければならない点がありますので,若干のおくれが出るのではないかと思われます。  当面は,現状の体制の中で回収拠点の増加,それから回収量の増加等に向け努力してまいりたいと考えております。  以上です。 58 ◯委員長(布施貴良君) 蟹江委員。 59 ◯委員(蟹江将生君) ありがとうございました。ただいまの答弁でよく理解できました。  3回目ですので,一言だけ申し上げて終わりにしたいと思います。  本日質問いたしました事項につきましては,これは市民の皆さんより日ごろからお寄せいただいた意見でございます。当然,行政としましては,すぐできるものあるいは時間が必要なもの,そして困難なもの,いろんなケースがあるでしょうけれども,まず工夫すると,努力をすると,この姿勢が大事じゃないかなと思います。そうした努力をする姿勢を市民の皆さんは評価し,信頼してくれるんじゃないかと思います。  どうぞ,今後とも一層の御努力をお願いしまして,私の総括質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 60 ◯委員長(布施貴良君) 蟹江将生委員の総括質問を終わります。  議事の都合により暫時休憩いたします。      午後2時0分休憩    ───────────────      午後2時45分開議 61 ◯委員長(布施貴良君) 休憩前に引き続き委員会を開きます。  総括質問を続けます。岩橋百合委員。    〔岩橋百合君 登壇,拍手〕 62 ◯委員(岩橋百合君) 市民ネットワークの岩橋でございます。通告に従いまして総括質問をさせていただきます。  まず,障害者・高齢者の人権を支える保健・福祉施策について伺います。  1983年から10年間の国連障害者の10年,日本社会の急激な高齢化などにより,障害者福祉や高齢者福祉が少しずつ確実に進展してきました。街でも車いすや白いつえの人などをよく見かけるようになった気がいたします。私たち自身が障害を持った市民に関心を持つようになったのと同時に,それらの市民が,以前より当たり前のこととして街に出かけられるようになったとも言えるでしょう。少しずつノーマライゼーションが進んでいます。それでもなお高齢者,障害者にとっては,社会制度や街づくり,人の意識の中のバリヤーがまだまだたくさん感じられることは,間違いのないところです。  現在,千葉市において障害者の通所施設あるいは入所施設について,建設予定地域の住民による偏見としか言いようのない理由による反対があると聞いており,非常に残念であります。こうした偏見を,より大きなノーマライゼーションの市民意識で吹き飛ばしてほしいと思っております。  年をとればだれでも耳が遠くなったり,目が見えにくくなったり,素早く行動できなくなったりと,広い意味での障害を持つようになります。高齢者福祉は,障害者福祉に包括されるものであると思っております。  2000年から始まる介護保険によって,これまで介護,特に女性が主に担ってきた高齢者の介護が,社会全体で負担すべきものとなります。もちろん,介護保険ですべてが解決されるものではありませんが,介護地獄と呼ばれるような事態は少しずつ解消されるようになるのだと思います。  今回は,障害者の介護は,介護保険の対象に含まれませんが,近い将来,ドイツのように介護の必要がある人だれでもが利用できる介護保険にしていくことが必要と考えます。  しかし,例えば,重度の障害のある人が在宅で暮らしていることを考えますと,寝たきりの高齢者が家庭で介護されているのと同様な福祉サービスが権利として利用できなければいけないと思います。障害者プランは,そのために策定されたものであると考えます。  私は,これまで千葉市の障害者福祉について,重ねて質問をしてまいりましたが,今回は,介護保険時代の障害者福祉について伺います。  全国の身体障害者,知的障害者,精神障害者は,平成3年度調査時には,約493万人,そのうち在宅で過ごしておられる方が約434万人と言われました。しかし,一番最近の調査では,全体で約576万人,そのうちの在宅者が513万2,000人と言われ,高齢化,重度化が進み,重複の障害者もふえていると言われます。  また一方では,ノーマライゼーションの浸透とともに,できる限り地域の中で住み続けることを選択する人たちもふえており,在宅福祉が質,量ともにグレードアップすることが求められております。  そこで,千葉市に暮らす障害を持つ市民の生活実態について伺うとともに,最近の生活ニーズ動向について,どのようにとらえておられるのか,お伺いいたします。  次に,千葉市の障害者福祉推進計画の達成状況について伺います。  千葉市障害者福祉推進計画は,平成8年から12年までの計画です。ちょうど折り返し地点に当たる現在,その進捗状況について伺うものです。  まず,施設整備について,現在1カ所の生活訓練ホームを,12年までにもう1カ所整備することとしていましたが,その進捗状況について伺います。  また,福祉作業所を6から8,知的障害者の更生施設を3から6,身体障害者の授産施設1から2,同療護施設を1から2というふうに計画されておりますが,その進捗状況を伺うとともに,桜木園の改築についても進捗状況をお答えください。  学校や社会教育における福祉教育の推進もこの計画の中に掲げられております。どのように進められてきたのか。数値で示していただきたいと思います。  また,障害者の社会参加を促進するための事業として福祉バスの充実,ハンディキャブの検討が主要施策として掲げられておりますが,どうなっているのか,伺います。  また,障害者の自立を図るため,従来ともすれば一方的指導になりがちだった相談事業ではなく,障害者自身がさまざまな場面で自己決定できるためのピアカウンセリング事業については,どのように準備をされてきたのか伺います。  次に,在宅サービスについてお尋ねいたします。  ホームヘルパーの確保,これは計画では29人を91人に,デイサービスは3カ所を6カ所,ショートステイについては6カ所を9カ所に,それから入浴サービスについては,月2回を4回にという計画になっておりますが,その現在の進捗状況についてお伺いします。  また,知的障害者のための生活ホーム,グループホームについては,6カ所から12カ所へという計画になっておりますが,それについてもお尋ねいたします。  また,重度障害者のための訪問で行う理容や美容のサービス,それから配食サービスについてはどのように進んでいるのか,伺うものです。  また,この計画全体の進行管理については,千葉市障害者施策推進協議会に諮り,計画の進捗評価,見直しを行うとしておりますが,計画策定以降に何回協議会が開かれたのか,伺います。  次に,重度の心身障害児・者を介護している家庭へのヘルパー派遣についてお尋ねいたします。  障害者福祉推進計画中でも伺いましたが,ヘルパーの派遣は,地域で暮らす障害者の命綱とも言える施策です。障害者の方自身への介護,それから家事援助に対しては,派遣時間も少しずつ延びてきました。  しかし,現在の制度の中で谷間のようになっていて,実際に大変な現状でありながらヘルパー派遣がなされていない状況があります。それは,重症心身障害児あるいは者を家庭で介護している家庭に対するヘルパー派遣です。寝たきりあるいは痴呆の高齢者を介護している家庭に対しては,その家族内の介護者の休養も視野に入れたヘルパー派遣の道が少しずつ開かれてきていますが,重度の障害児・者を家庭で介護している場合には,その障害者に直接かかわるヘルパー派遣以外はかなり難しいと聞いております。  しかし,平成2年の国の通知によって,また障害者プラン,千葉市の推進計画の中でも,介護家族への施策の必要性が掲げられるなど,重度の障害児・者を介護している家庭へのヘルパー派遣環境は整ってきていると思います。  しかし,千葉市においては,さきに述べましたように,なかなか派遣されない現状があることも事実であります。  そこで伺います。重度の障害児・者を介護する家庭へのヘルパー派遣に対する基本的見解,市民要望の把握と現状の福祉事務所の対応について,どう認識しておられるのか,伺います。  次に,高齢者も含めたヘルパーの土日派遣について伺います。  千葉市でも,長年の市民要望にこたえ,平成8年からヘルパーの土日派遣が始まりました。しかし,土日派遣の制度は,まだ余り知られていないように思われます。  そこで,これまでの実績について,派遣家庭数,1家庭の1週当たりの派遣時間について伺います。  また,年末年始,祝日などの派遣についての検討状況を伺います。  最後に,高齢者,障害者の権利擁護について伺います。  知的障害者施設や精神病院における人権侵害の事例が後を絶たず,痛ましいマスコミ報道などでその一端を知ることができます。  最近も新潟県の国立療養所精神科で,医師が診療しないまま拘束衣を着せて寝かしつけ,患者が自分の戻したもので窒息死する事件が報道されました。  東京都では,6月,心身障害児・者入所施設サービス評価基準を策定いたしました。これは権利擁護,日常生活援助など73項目からなっており,都の全施設120カ所では,7月から自己評価が行われることとなりました。また,モデルとして11カ所の施設で,外部の第3者で構成するサービス点検調整委員会,通称施設オンブズマンを設置,この基準による点検を行うこととしております。評価の対象となるサービスは,施設長の施設運営の姿勢,職員の態度,プライバシー,自己決定権,食事,入浴,排泄などの日常生活,基本的なサービスが利用者本位のやり方で行われているか,また,リハビリなどの専門機能,ボランティア受け入れ,職員研修や会議記録の整備,運営への利用者参加などの73項目で,ABCDの評価を行うこととしています。  千葉市でも,権利擁護,日常生活サービスに重点を置いたサービス評価基準の策定が必要と思いますが,見解を求めます。  また,国では,障害者の権利擁護に関する相談などに対応するため,障害者110番事業として,土日,祝祭日も含む年間を通した常設の相談窓口設置を政令市に求めています。その準備状況について伺います。  国は,やむを得ない事情のある場合を除き,平成10年度内に着手することとしていますが,千葉市では可能なのか,伺います。  それから,福祉事務所に在宅の知的障害者や痴呆性高齢者の人権侵害が通報された場合の対応強化が望まれますが,平成9年度の実績を踏まえ,現状と対策について伺います。  続いて,保育行政について伺います。  今議会では,国からすべての保育所で乳児保育ができるための施設,備品などに対する補助が補正予算として提案されました。代表質問あるいは保健下水委員会の議論の中で,保育所の待機児が205人いることが問題になりました。社会全体としては少子化でも,保育に対する市民要望は,急激に高まっており,これに対応し切れていない状況にあると思います。  平成10年度版の厚生白書によりますと,平成9年4月時点で,既に待機児の数は,全国で4万人を超えています。  日経新聞によりますと,ことしの首都圏では,足立区で712人,これは昨年よりも191人増,世田谷区が125人増の631人などとなっており,また近畿圏でも京都880人,堺市905人などとなっております。横浜市では,97年に2,000人を超えたために,5年間に定員を6,000人ふやす計画をつくりました。横浜市の独自基準に達している無認可保育園81カ所を横浜保育室と名づけ,助成金をふやすことで1,686人が入園したとのことです。  待機児の70%は,ゼロ歳児から2歳児であるとのことですが,千葉市における年令ごとの待機児数,区ごとの待機児数について伺います。  これを計画的に解消を図っていく必要がありますが,見解を伺います。  平成9年度の経済企画庁の調査によりますと,子育てに関する悩み,ストレスは,有職女性で5割,専業主婦で7割が感じており,育児不安を抱えながらの子育て状況が感じられます。  有職者よりも専業主婦に育児不安が多いのは,保育所による育児分担が得られる有職者に比べ,育児責任が母親1人に集中する傾向が高いからと考えられます。共働きの場合は,専業主婦に比べ,夫の育児協力も得られやすいことがありますが,本来,子育ては,母親のみの仕事ではなく,父親が分担すること,また,地域の中の多くの人が子育てにかかわることが育児ノイローゼや児童虐待などを防止する観点からも必要です。  そこで伺います。  父親の子育てへの参加を進めるための施策の現状,また,専業主婦と言われる人たちのための子育て支援策の現状について伺います。  また,児童相談所で把握している児童虐待の数とその内容について伺うことにしていましたが,昨日の答弁で,平成9年度に32件,そのうち19件が身体的虐待,10件が育児など保育の放置,そして3件が性的虐待という痛ましい実態がわかりました。  家族内で見えにくい,そして本人が訴えられない,こういう事態について,周りの人からの通報を呼びかけるべきと考えますけれども,児童相談所へ,あるいは福祉事務所で通報を受け付けていることについて,市民に広報が行き渡っているかどうか,お尋ねいたします。  最後に,商店街の活性化について伺います。  今議会で多くの議員の皆さんが商店街の活性化について質問されておりますが,また別の角度からの質問を行います。  特に今回は,深刻な美浜区の商店街の活性化について質問を行います。  千葉市が,この7月15日に行われたアンケートによる空き店舗調査によりますと,送付した130の商店街のうち,回答があった64商店街の空き店舗数は2,991店中175店,5.9%だったそうです。美浜区では,20の商店街に送付し,回答のあった六つの商店街においては,165店舗中56店舗が空き店舗となっており,33.9%という驚くべき数字が出ています。しかし,これは幸町小売市場の数がこの数字に大きな影響を及ぼしており,それを特殊ケースとして除きますと,空き店舗率12%となりますが,6区の中では最高となっており,美浜区商店街の厳しい状況がこの数字からも伺えるところです。  美浜区の商店街は,住宅の開発にあわせ計画的に配置されており,生鮮食品や小型スーパーなど,悪い言葉で言えば,お決まりのパターン化した商店街でもありました。大型店の出店とともに客足が減少し,空き店舗がふえてきました。現状を申し上げますと,磯辺,真砂の商店街のほとんどの小型スーパーが廃業しており,廃店後マンションが建設されたり,計画が進んでいるところもあり,街づくりの面からも市民の関心の高いところであります。  市民ネットワーク美浜が,ことしの4,5月に行ったアンケート調査でも,身近な商業施設の撤退を心配する声が多かったところです。  今回,市民ネットワーク美浜では,各商店街を訪ね調査をいたしました。商店街によっては,いろいろな工夫をして活性化を図っておられることがよくわかりました。地域の高齢者にとっては,なくてはならない施設であり,そのことを念頭に置いて配達サービスの導入や特色のある品物をそろえるなどの工夫が聞かれました。商店街の中でも足並のそろわないことなど,悩みについても伺うことができました。商業者の方のお話のように,商店街は,高齢者の生活に欠かすことのできない施設であり,対面販売が基本であることから,ひとり暮らしの高齢者にとっては,コミュニケーションの場でもあります。物品購入の面からだけでなく,高齢者の生きがいや福祉的側面からも位置づけることが必要です。  市民ネットワークでは,空き教室を利用した高齢者,障害者のためのデイサービスなど,福祉施設の配置を求めてきましたが,検討委員会の最終答申もいまだ検討中とのことで,なかなか教育委員会,ひいては市長が学校の空き教室の福祉利用に対して積極的になっていただけない状況があります。  そこで,商店街の空き店舗を千葉市で借り上げ,ミニディ,託老所,ヘルパー派遣ステーション,在宅介護支援センター,リハビリ施設,福祉給食の配達センターなど,千葉市の施策に活用したり,それらの事業を行う住民参加型団体,民間福祉事業者に貸し出すことなどを考えてはどうかと提案いたしますが,いかがでしょうか。見解を伺います。  以前に,市民活動団体NPOの事務所などについても門戸を開放していただきたいと質問しておりますが,既に活性化事業の中でワークホームの作品展,ガレージセールなどに開放しておられることは承知しており,評価もしておりますが,少子・高齢化の社会の中で,もう一歩進めた活性化を推進し,商店街が再び人々が集う街の拠点になることを求め,あわせて質問をさせていただきます。  以上で1回目の質問を終わります。明快な答弁をよろしくお願い申し上げます。(拍手) 63 ◯委員長(布施貴良君) 答弁願います。保健福祉推進部長。 64 ◯保健福祉推進部長(伊藤 修君) 質問1の障害者・高齢者の人権を支える保健・福祉施策についての御質問ですが,まず,障害を持つ市民の生活実態と生活ニーズ動向については,関連がございますので,一括してお答えいたします。  心身障害者の生活実態を反映したニーズ調査につきましては,障害者福祉推進計画の策定に先立ち,平成5年度に実施いたしたところでございます。  その後,精神保健福祉法の大都市特例により,平成8年4月に精神保健福祉事業が市に移譲されたことに伴い,現在,市の精神保健福祉審議会に,千葉市における精神保健福祉の新たな展開についての諮問を行っています。この審議会における検討の一環として,実情に合った援助のあり方を明らかにするため,本年3月から4月にかけて精神障害者の生活ニーズ調査を実施いたしております。  障害者福祉施策を的確に推進していく上では,ニーズの動向把握が基本であると認識しており,地域社会での自立した生活を望む傾向など,障害者の方々の意識の変化等を踏まえ,今後も必要に応じて実態調査等を行い,そのニーズ動向の把握に努めてまいりたいと考えております。  次に,障害者福祉推進計画の達成状況に関する質問にお答えいたします。  まず,施設整備に関し,心身障害者生活訓練ホームの進捗状況についてですが,生活訓練ホームについては,現在,事業運営している障害者団体が平成12年度の法定施設の建設を準備しており,その中に通所部門の設置が予定されていることから,この計画施設と既存の生活訓練ホームにおいて,現在,通所者及び新たに通所を希望する養護学校卒業生徒の受け入れが可能になるものと推測されるところです。  このことから,今後通所者の予測等を実施した上で,新たな整備の必要性について,次期計画の中で検討してまいりたいと考えております。
     次に,知的障害者更生施設3カ所の整備については,現在3カ所とも整備中であり,平成11年度の開所を目途に工事は順調に進んでおります。  また,身体障害者授産施設1カ所は,既に用地を確保し,整備に向けて準備を進めており,身体障害者療護施設2カ所については,うち1カ所が平成11年度開設に向け,現在整備中でございます。  福祉作業所2カ所の整備については,同様の目的を持つ法定施設である知的障害者授産施設への発展的方針変更を行い,このうち1カ所は,このほど工事を完了し,この10月に開所する運びとなっております。  また,桜木園の改築については,現在,障害児療育などの在宅支援事業を実施し得る施設整備について検討中であり,この結果を踏まえて基本設計を実施してまいりたいと考えております。  次に,福祉バス,ハンディキャブについてでございますが,福祉バスについては,利用者の利便性を考慮し,7,8月の夏季期間中の宿泊運行を昨年度から試行的に月2回から4回にふやすなど,制度の充実に向けた取り組みを行っているところでございます。  一方,ハンディキャブ事業,すなわちリフトつき車両による移送サービスについては,他市の例を調査していますが,運転ボランティアの確保,運行時間や利用回数の制限など幾つかの問題があるほか,白ナンバー運行による法的な問題も指摘されております。  こうしたことから,ハンディキャブについては,なお慎重に検討することとし,当面は,現在実施している福祉タクシーのリフトつき車両の普及に努めることで,障害者の社会参加の促進を図ってまいりたいと存じます。  次に,ピアカウンセリング事業,すなわち障害者の方による相談事業でございますが,この事業についても,他市の実施状況等を調査しており,いずれの都市もピアカウンセラーの養成,確保に苦慮いたしており,国においても本年度からこの事業にかえて障害者自身によるボランティア活動の支援事業をメニュー化するなどの動きも出ております。  いずれにいたしましても,障害者自身がみずからの意思で社会に参加し,活動することは大切なことと考えており,引き続き検討してまいりたいと考えております。  次に,在宅サービスについてでございますが,障害者の方のホームヘルパーの確保については,計画当初の29人に対し本年度42人を見込んでいるほか,デイサービスは実施3施設が今年度整備中の施設を含めると7カ所に,またショートステイは当初の6施設に対し,今年度整備を含めて9カ所となる予定でございます。  入浴サービスについては,月2回を月3回に拡充実施しており,知的障害者の生活ホーム,グループホームは,当初6カ所でしたが,平成9年度中に計画目標の12カ所を達成いたしております。  次に,訪問利用サービスについては,美容業環境衛生同業組合など関係組合に対し,事業実施についての協力を要請するとともに,現在実施に当たってのサービスの提供方法などについて協議を行っているところでございます。  また,配食サービスについては,高齢者のモデル事業の実施状況等を見きわめながら,引き続き検討してまいりたいと存じます。  次に,計画策定以降,障害者施策推進協議会は何回開かれたかとのことでございますが,障害者福祉推進計画策定後,平成8年度に1回開催いたしております。本年度は推進計画の中間年となることから,年度中に協議会を開催し,現在までの計画の進捗状況を報告するとともに,委員の皆様の御意見を賜りたいと考えております。  次に,重度心身障害児・者を介護している家庭へのホームヘルパーの派遣についての御質問にお答えいたします。  まず,ホームヘルパー派遣に対する基本的見解とのことでございますが,ホームヘルプサービスの目的は,サービスを必要とする重度障害者等への支援であると同時に,家族に対する支援でもあり,重要なものと認識いたしております。  次に,市民要望の把握については,障害者福祉の案内等により,市民に周知し,需要を掘り起こすほか,福祉事務所の窓口で制度の説明や相談を行い,要望の把握に努めています。  また,現状の福祉事務所対応について,どう認識しているかとのことですが,各福祉事務所の窓口においては,ホームヘルパー派遣事業運営要綱に基づき適切に対応しているものと認識いたしております。  なお,御指摘の点については,実情を調査した上で,サービスの提供を必要とする世帯に適切にヘルパーの派遣が行われるよう指導してまいりたいと考えております。  次に,ヘルパーの土日の派遣家庭数と派遣時間とのことですが,平成9年度における派遣については,7世帯で,1家庭の派遣時間は約2時間となっております。  次に,年末年始,祝日などの派遣についてでございますが,現在,モデル事業として,若葉区で実施している24時間巡回型のヘルパー派遣では対応しているところですが,通常の滞在型での実施については,今後検討してまいりたいと存じます。  次に,高齢者,障害者の権利擁護についての御質問のうち,所管についてお答えいたします。  障害者110番事業の準備状況及び本年度内の実施が可能であるかとのことですが,障害者の権利擁護にかかわる相談については,御承知のとおり,現在,知的障害者を対象とした弁護士等による知的障害者専門相談事業を実施いたしております。  今回,国が制度化した障害者110番事業は,身体障害者,知的障害者及び精神障害者を対象として,常時相談に応じる窓口を設置しようとするものですが,実施に当たっては,種々課題があることから,現在,関係団体と協議しながら検討を進めているところでございます。  次に,保育行政についてでございますが,本市の年齢ごとの待機児数及び各区ごとの待機児数でございますが,平成10年8月1日時点の年齢ごとの待機児数は,ゼロ歳28名,1歳42名,2歳55名,3歳47名,4歳19名,5歳14名で,合計205名でございます。  また,各区ごとの待機児数は,中央区32名,花見川区60名,稲毛区1名,若葉区39名,緑区57名,美浜区16名でございます。  次に,質問2の,待機児を計画的に解消していく必要があるがどうかとのことでございますが,夫婦共働き家庭の一般化等により,近年保育所の入所を希望する保護者は増加しております。このような状況でございますので,今後の児童数の見通しを踏まえ,児童福祉施設の最低基準を遵守し,保育サービスの質を確保しつつ,定員の弾力化を進め,保育需要に対処してまいりたいと考えております。  また,緑区には,平成11年4月に,定員120名のうち3歳未満児40名の私立保育園を開所する予定といたしてございます。  次に,父親の子育てへの参加を進めるための施策の現状についてですが,父親の子育てへの参加は,少子化対策としても大きな課題の一つとなっており,今後は積極的にその推進が図られなければならないものと認識いたしております。  そこで,本市の対応といたしましては,平成9年度より,初妊婦の夫を対象に,出産や育児についての学習を行う父親学級を新たに実施するなど,その推進に努めているところですが,今後,より多くの父親が子育てに参加できる社会とするためには,現在,社会生活の諸場面に浸透している男女の役割分業意識の見直しや諸制度,諸慣行の見直しが必要であり,社会全体で取り組むべき問題であると考えております。  また,専業主婦と言われる人たちのための子育て支援策の現状につきましては,特に専業主婦だけを対象とした事業は行っておりませんが,主に専業主婦が対象となるものとして,保健センターでは,子育てサークルの育成を初め乳幼児相談や育児教室,母親学級等を実施いたしております。  また,保育所では,育児相談や地域交流事業のほか,本年6月より地域子育て支援センターを創設するなど,育児不安の解消等を図るため,子育て支援の推進に努めているところでございます。  最後に,児童の虐待に関し児童相談所,福祉事務所への通報を受けることについて,市民への広報についての御質問でございますが,市政だよりの掲載について,現在その準備を進めているところでございますが,本年3月と7月には,虐待を発見しやすい立場におります保母,保健婦,看護婦等市の関係職員を対象に早期発見等援護活動の体制づくりを目的とした研修会を実施したところでございます。  以上でございます。 65 ◯委員長(布施貴良君) 教育次長。 66 ◯教育次長(飯森幸弘君) 質問1の障害者・高齢者の人権を支える保健・福祉行政についてのうち,所管についてお答えいたします。  学校や社会教育における福祉教育の推進についてでございますが,最初に,学校においては,小学校の段階から奉仕的,福祉的活動を体験させていくことが,心を育てる上で大切なことであるという認識のもとに,福祉の内容を含めたボランティア教育を全小中学校で進めておるところでございます。  特に,中学校段階では,毎年18校をボランティア教育推進校に指定しまして,福祉施設の訪問や障害者の介助などボランティアに関する奉仕的,福祉的活動を体験させ,他に奉仕しようとする態度や実践力,思いやりの心などの育成に努めております。  今までに延べ30校を指定してまいりましたが,各学校においては,指定終了後も着実に活動の輪が広がっているものと認識しております。  また,小学校におきましても,社会福祉協議会の委託によりますボランティア教育推進協力校において,同様な取り組みが進められております。当初2校で始められた本事業も,今年度には延べ28校までに広がり,各校では,年齢に応じたさまざまな活動が展開されております。  次に,社会教育につきましては,昭和49年度より,毎年婦人ボランティアスクールを開設し,この受講生により,自主グループ化したボランティア団体が発足し,現在では12グループ,186名により障害者や高齢者の方たちの介助等ボランティア活動を行っております。  そのほか,公民館などでも一般市民を対象としました主催事業としまして,高齢化社会を迎えての今日的課題であります介護教室や,青年を対象とした聴覚障害者等との初歩的な会話を目的としました手話教室などを実施しているところでございます。  主催事業数で申しますと,平成5年度で12事業,340名,平成9年度におきましては17事業417名の方が受講されており,年々増加しております。  また,知的障害者の青年を対象としました講座,障害を持つ子とその親を対象としました自然教室など,直接障害者の参加を目的とした事業も,平成9年度までに5事業実施しておるところでございます。  以上でございます。 67 ◯委員長(布施貴良君) 保健福祉総務部長。 68 ◯保健福祉総務部長(安部盛雄君) 質問1,障害者・高齢者の人権を支える保健・福祉施策についてのうち,所管の2点の御質問にお答えをいたします。  まず,東京都が策定した心身障害者・児入所施設サービス評価基準を千葉市でも策定する必要があると思うが,見解はどうかとのお尋ねでございますが,意思能力が十分でないために,生活のさまざまな場面で権利を侵害されやすい痴呆性高齢者や知的障害者が安心して日常生活が送れるように,個人の尊厳や人権の尊重などの権利が擁護されることにつきましては,必要なことと認識をいたしております。  委員御提案の入所施設サービス評価基準の策定につきましては,心身障害者・児の入所施設の利用者の権利擁護やサービスの向上を図る観点から,東京都の実施状況や他市の状況を見きわめながら研究してまいりたいと考えております。  次に,福祉事務所に在宅の知的障害者や痴呆性高齢者の人権侵害が通報された場合の現状と対策及びその実績についてでございますが,本市では,知的障害者の相談窓口といたしましては,知的障害者やその家族のための身近な相談役としての相談員を各区に2名配置し,電話による各種相談を行う知的障害者相談及び弁護士を中心としたスタッフが,人権や財産管理等に関する相談を行う知的障害者専門相談の2事業を実施いたしております。  委員お尋ねの,福祉事務所の人権侵害の通報があった場合の対応についてでございますが,これらの窓口を紹介しながら対応いたしているところでございます。  なお,平成9年度の相談実績は,知的障害者相談592件,知的障害者専門相談24件となっております。  また,痴呆性高齢者の人権侵害に関する相談につきましては,各区役所において実施いたしております法律相談を御利用いただくことができます。福祉事務所への通報の事例についてはございませんが,今後,痴呆性高齢者や知的障害者など判断能力が十分でない方々の権利を擁護することにつきましては,国において検討しております成年後見制度の改正や他市の動向を視野に入れながら,新しい権利擁護システムのあり方について検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 69 ◯委員長(布施貴良君) 経済部長。 70 ◯経済部長(鵜澤富士男君) 質問3の商店街について2点の御質問にお答えいたします。  初めに,商店街の空き店舗を千葉市で借り上げ,民間福祉事業者に貸し出すなどを考えてはどうかとのことでございますが,本市の空き店舗対策におきましては,平成8年度から,わくわく商店街活性化推進事業において対応しており,美浜区では2商店街でこの事業が活用され,商店街の活性化を支援してきたところでございます。  御提案いただきました空き店舗の活用策についてでございますが,商店街におきましては,業種,業態,構成など,その経営方針や取り組み体制は,それぞれの商店街において独自の戦略を有しており,商店街の意向などについて調整が必要であると考えております。  いずれにいたしましても,空き店舗に福祉関連施設,NPOの事務局等を入れることにつきましては,商店街及び庁内関係部局と協議してまいりたいと存じます。  次に,少子・高齢化の社会の流れの中で,もう一歩進めた活性化の推進により,商店街が再び人々が集う街の拠点になることを求めるとの御質問でございますが,商店街の活性化につきましては,個々の商店街の個性に合わせた活性化活動を支援するため,商店街の考え方をもとに,種々指導,支援を実施いたしているところでございます。  しかしながら,少子・高齢化の進展に伴い,高齢者等の生活維持という面から,地域商店街の果たす役割はますます高まるものと認識いたしております。このため,地域商店街の活性化施策につきましては,既存の活性化施策の充実とあわせ,新たな施策を検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 71 ◯委員長(布施貴良君) 岩橋委員。 72 ◯委員(岩橋百合君) ただいまは各部長さんから答弁いただきましてありがとうございました。  引き続き2回目の質問を行わせていただきます。  まず,障害者福祉推進計画の進捗なんですけれども,障害者福祉推進協議会が開かれてこなかったということは非常に問題ではないかと思います。平成9年度は1回も行われてないわけですから,その計画の後ろの方に書いてありましたけれども,進行管理,フォローアップをしていくというふうになっておりましたのに,平成9年度は1回も開催されていないのはおかしいと思います。毎年の進行管理と報告が必要ではないでしょうか。形だけのものと言われないように,取り組みをお願いしたいと思います。  それから,メンバーについてですけれども,毎年メンバーの交代といいますか,そういったものがあるのかどうか,お伺いしたいと思います。  それから,計画の進捗については,施設については大変力を入れていただいており,もう既に達成した施設もあるようです。  しかし,ピアカウンセリングや福祉給食などのソフト施策,それについても積極的に取り組んでいただきたいと思います。  また,ヘルパーの91人の達成ということについても,より積極的な取り組みをお願いしたいと思います。  福祉給食についてですけれども,現在,高齢者対象のモデル事業をやっておりますけれども,そこに障害を持つ人への配達も含めて実施してはどうかと思いますけれども,これは伺います。  また,福祉教育については,数値で推進状況がよくわかりました。現在行われているボランティア教育の中には,クーポン券を集めるとか,そういったものもありますけれども,もっと実際に障害者の方と触れ合う,そういった体験をふやしていただけるように要望しておきたいと思います。  続いて,重度の障害児・者を介護している家庭へのホームヘルパーの派遣については,ことし保健下水委員会の視察でお伺いした名古屋でお話を伺いました。名古屋市の障害児等ホームヘルプサービス事業では,児童相談所に9人のヘルパーがおりまして,社協の6人と登録の3人とともに,56人の障害児等の家庭にケアを提供しております。他の政令市でも,川崎,仙台,札幌,京都,北九州,福岡など大半で平成2年度の厚生省通達に基づいて派遣が行われているようです。また,世田谷区に伺いましたら,緊急介護人派遣制度の中で,月に20時間のうち4回,8時間まではお母さんといいますか,家庭内の介護者の休養のために派遣をしているとのことでした。  千葉市では,福祉事務所によって対応の差があるようですけれども,専業主婦がうちにいる場合はヘルパー派遣はできませんと言われた人もいます。重度の障害のある子供を育てながら職を持つことは不可能だということは,だれにでも明らかなことです。  24時間重症心身障害児・者を介護している家族は疲れ切っております。それでも施設ではなくて地域で過ごさせたいとい考える家族への援助をぜひ形にしていただきたい。  6月議会では,ネットでたびたび取り上げてきました全身性障害者への介護人派遣について,前向きの答弁がありましたけれども,ぜひこの制度についても早急に実施できるように,あるいは拡大できるように検討していただきたいと強く要望しておきます。  土日のヘルパー派遣ですけれど,非常に少な過ぎると思うんですね。資料をいただいたものによりますと,平成9年度,緑区で5世帯,稲毛,花見川では1件,美浜,若葉,中央ではゼロです。これはやはり土日の派遣制度について知られていないのではないかと思います。ぜひPRを強化をしていただきたいと思います。  それから,今回の調査の中でわかったんですけれども,年末年始,祝祭日についての拡大を要望いたしますけれども,そのほかに8時までとか,9時までとか,6時までとか,横浜,京都,大阪などで時間の延長をしておりました。そういったことについても,時間の拡大,今後の検討を要望しておきたいと思います。  権利擁護の取り組みについては,権利擁護センターの準備を行いながら,現実に起きていく事態に対処することが必要です。名古屋では,知的障害者のガイドヘルパー派遣事業を平成9年10月から始めました。こういった知的障害者の方の外出などに対して,また,そのときにお買い物などするわけですけど,そういったときにつき添っていく,そういうガイドヘルパーの事業も実は同じく平成2年の通達に基づいて名古屋では実施しております。こういった事業についても,ぜひ千葉市でも積極的に進めていただきたいと思います。  それから,児童の虐待については,ネットワークの構築が図られているようです。期待して見守りたいと思います。  また,子供の保育園の事業については,定員の中で計画的に3歳児枠をふやしていくなどのことがあるようですけれども,ネットの谷口議員がたびたび伺っておりますファミリーサポートセンターや無認可保育所で一定の基準をクリアしているところへの助成,増員なども含めて,計画的に待機児の解消を図っていただくよう要望しておきます。  また,最後に,商店街についてですが,先ほど答弁伺いましたけれども,今回の質問は,福祉的な利用についてということですので,ぜひ福祉部局の考え方,特にミニディ,ヘルパー,ステーション,それから託老所などの事業を実施する場合に,法的なものと法以外のものとに分けてクリアしなければならない点は何か伺います。よろしくお願いします。 73 ◯委員長(布施貴良君) 答弁願います。保健福祉推進部長。 74 ◯保健福祉推進部長(伊藤 修君) 2回目の御質問にお答えいたします。  お答え,前後するかもしれませんが,お許しください。  最初に,障害者施策推進協議会のメンバーの交代の件でございますが,任期は2年でございます。本年12月に改選を予定いたしてございます。  それから,配食サービスのモデル事業に障害者ということでございますが,現状の高齢者の配食サービスモデル事業は,独居の高齢者を対象としてモデル的に実施いたしてあるため,障害者に対する配食サービスについては,先ほどお答えしたとおり,このモデル事業の実施状況を見きわめながら検討してまいりたいと考えております。  それから,土日にもヘルパーが利用できるように十分PRすべきという御質問でございますが,これまでも土曜,日曜のヘルパー利用については,区役所の高齢者相談窓口や在宅介護支援センター等での相談の際にお知らせてしているところでございますが,今後もさらに制度の趣旨が周知できるよう,福祉サービスの案内,パンフレットや市政だより等を利用し,PRに努めてまいりたいと考えております。  なお,重度心身障害者に対するヘルパー等につきましては,今後さらに検討をさせていただきたいと思います。  それから,商店街の空き店舗を託老所とか,そういう考えはどうかということでございますが,空き店舗の福祉側からの利用については,今後の課題とさせていただきたいと思います。  以上でございます。 75 ◯委員長(布施貴良君) 岩橋委員。 76 ◯委員(岩橋百合君) ありがとうございます。  いろいろお伺いしてきましたけれども,柔軟に,例えば今の配食事業でも,別に高齢者の事業だからということでなく,柔軟に対応していただいて,ぜひ千葉市の中で安心して知的な障害の方や高齢の方が過ごせるように,それはひいては市民全体が安心して暮らせる街づくりにつながることでありますので,ぜひ皆様のこれからのさらなる推進をお願いして,私の総括質問を終わります。 77 ◯委員長(布施貴良君) 岩橋百合委員の総括質問を終わります。  総括質問を続けます。竹内悦子委員。    〔竹内悦子君 登壇,拍手〕 78 ◯委員(竹内悦子君) 市民ネットワークの竹内でございます。総括質問をさせていただきます。  まず最初に,食の安全について伺います。  遺伝子組みかえ食品について。
     昨年の第1回定例会において,全会一致で,遺伝子組みかえ食品に関する意見書が採択され,表示の義務づけを国に要望いたしました。その後現在までに地方議会からの意見書が1,100を超え,署名も200万人を超えようとしています。この間,昨年5月30日から本年8月27日までの11回にわたり,食品表示問題懇談会が開催され,8月27日に報告書案のたたき台として,遺伝子組みかえ食品の表示のあり方について,案が出されました。そして,9月8日には,遺伝子組みかえ食品の表示のあり方についてに関する意見の公募の案内が農林水産省食品流通局から出されました。懇談会の傍聴を認めたこと,議事録の公開もされるなど,開かれた会議の進め方がされたことについては,評価したいと思います。  除草剤耐性や害虫抵抗性の遺伝子組みかえ農産物である大豆,トウモロコシ,ジャガイモ,菜種などがアメリカやカナダから輸入され,加工されて私たちの食卓に上っています。  さらに,3月には,アメリカでターミネーター・テクノロジーという特許が認められました。これは遺伝子操作によって2世代目の種子の発芽能力を失わせ,種子の自家採取を不可能にする技術で,自殺種子とも言われ,企業による種子の独占化に拍車がかかることになり,食と命の安全が巨大化したアグリビジネスにゆだねられることになります。  千葉市においては,昨年11月18日に食の安全性確保等に関する指針が策定されました。行政機関の取り組みについて,食品の安全に関する調査の推進と試験研究機能の充実が示されています。これまで遺伝子組みかえ食品について,市民への情報発信や学習の機会などどのように実施されてきたか,伺います。  また,庁内連絡会議の協議の状況についてもお聞かせください。  市民ネットワークでは,学校給食における遺伝子組みかえ食品アンケートを自治体,栄養士,保護者に向けて実施しました。県内80市町村に向けてのアンケートについては,29市町村からの回答にとどまりました。千葉市教育委員会からも回答がありませんでしたが,理由がありましたらお聞かせください。  自治体からの回答のうち,具体的な対策としては,油は米油に,大豆を原料にしているものは,国産,中国産を使用,フライドポテトは国産,ニュージーランド産を使用するなど,20%の自治体が対策をとっていました。  栄養士からの回答を見ると,遺伝子組みかえ食品を給食に使うことについては,使いたくないという答えが一番でしたし,食材を選ぶとき注意を払っているとの答えが29%ありました。  保護者からは729人の回答がありました。安全だと思うかの設問には,思わない58%,わからない42%で,安全と答えた人はいませんでした。  学校給食の使用については,すぐやめてほしいが64%でした。学校給食に望むことの一番は安全ということです。  学校給食から遺伝子組みかえ食品をなくす動きが各地に広まっています。昨年6月に教育長名で,学校給食物資納入業者に,遺伝子組みかえ食品を学校給食に使用しない旨の通知をした藤沢市の状況を聞いてみました。  原産国を確認することとし,本年4月からは,油は米油に,みそやしょうゆは,アメリカOCIAという有機野菜の証明のある原料を使ったものにしたとのことです。  学校給食会で扱う食品についても,原産国表示がされています。  甲府市では,業者から証明書を出してもらい,油は米油,大豆,ジャガイモ,トウモロコシは国産のみ,みそや豆腐はことしの4月から,しょうゆも9月からは組みかえ大豆を含まない製品に切りかえたそうです。  大和市や川越市なども切りかえを進めています。  千葉市においても,保護者の遺伝子組みかえ食品に対しての不安や使わないでほしいとの思いを受けとめて,できる品目から組みかえ食品でないとわかるものに切りかえてほしいと思いますが,お答えください。  一つの方法として,遺伝子組みかえ食品を扱わない生協などからの購入も考えられると思いますが,いかがでしょうか。  栄養士や調理員に対しての組みかえ食品についての研修会など実施されたことがあったか,伺います。  次に,給食について伺います。  一昨年のO-157問題以来,調理現場の消毒や食材の安全性の確認など,大変な努力をされている栄養士や調理員の皆さんに敬意を表したいと思います。  遺伝子組みかえ食品の問題については,さきに伺いましたので,そのほかの点についてお聞きいたします。  O-157対策として,ひき肉などを扱わなくなって,加工食品の使用がふえているようです。手づくり品が減ったり,果物の消毒に使われる塩素の臭いがとれないなどの話を聞きます。O-157の給食への影響についてお答えください。  食器については,ポリカーボネイトのはしの改善を要望してまいりましたが,木製品に変わるとのことです。小学校,中学校の食器はポリプロピレンです。今のところ環境ホルモンについて問題ないとされていますが,先日の千葉日報によると,市立病院のポリカーボネイトの食器の改善がおくれている理由として,松戸市でポリプロピレン食器にかえて強化磁器への切りかえを求める市民団体からの要望が出されたことも一因であるという記事でした。ポリプロ食器にも可塑剤など多くの化学物質が使われています。洗浄のときの回転ブラシで傷がつきやすく,傷から汚れがしみ込むため,塩素による漂白をしなければならないとのことです。安全性についても,新たな観点から再点検が必要ではないでしょうか。現在までに購入した数と廃棄した数について,小学校について伺います。  安全な給食を求める声が多いので,強化磁器などの食器への切りかえを検討してほしいと思います。お考えを伺います。  また,先割れスプーンについては廃止し,献立に応じて,はし,スプーン,フォークを使ってほしいと思います。あわせて伺います。  給食センターの調理委託について,行革の中で検討が進められています。試算によっては,委託が必ずしも経済的にメリットがあるとは言えません。栄養士と委託先の調理員の意思の疎通が十分にできず,問題が起こっているケースも多々あるようです。検討の状況について伺います。  現在の調理について,職員とパートの人数について,小学校,給食センター別にお答えください。  合成洗剤からも環境ホルモンが検出されています。食器の洗浄に石けんを使用することについてのお考えを伺います。  給食の残渣はどのくらい出るのでしょうか。小学校,センターそれぞれの量と処理方法についてお答えください。  次に,地場農業について伺います。  食料・農業・農村基本問題調査会が9月17日に最終答申を提出いたしました。現行の農業基本法が施行された1961年,昭和36年と1996年,平成8年を比較すると,供給熱量自給率が79%から42%に,穀物自給率は80%から29%に,農業就業人口は1,196万人から327万人へと大きく低下しています。総合食糧安全保障政策の確立,我が国農業の発展可能性の追及,農業農村の有する多面的機能の十分な発揮などが具体的政策の方向として上げられています。新農業基本法や農地法などの改正案が来年の通常国会に提出されるようですが,農業改善の公共事業の見直し,自然環境や生態系の保全など発想の転換を求めたいと思います。  千葉市における農業の現状を見ると,専業農家586世帯,兼業農家2,984世帯,農業人口1万5,603人,これは人口の1.8%に当たります。耕地面積3,029ヘクタールで,年々減ってきています。農業は環境保全の面からも,農地を将来にわたって確保することが必要です。高齢化も進んでいますが,千葉市の農業従事者の平均年齢,高齢化率をお聞きします。  後継者や新規参入者も含めて,意欲ある担い手を育成するために,どのような施策を考えていくのか,伺います。  農業者と消費者が交流できる場として,体験田など各地で行われ,参加者もふえているようです。地域で生産された農産物を食べる,顔の見える関係を大切にすることを進めてほしいと思います。  旭市でことしから始まった旭市環境保全循環型農業モデル事業,愛称サンライズプランについて御紹介いたします。  自給率を高め,水田を守り育てる農業,有畜複合の農業を目指し,減反田で資料米を栽培し,鶏に食べさせ,その卵を生協の組合員が食べていくことで水田の機能を維持し,いざというときの備蓄米にもするという構想で,ことしから始まりました。旭市,旭市農協,旭愛農生産組合,生活クラブ生協で推進協議会を設置し,千葉県農協中央会,千葉県経済連が後援しています。農業者と消費者が協力して循環型農業を育てる例として,注目に値する事業だと思います。  パルプの代替品として注目されているケナフという植物は,環境保全からも有用で,休耕田で栽培できます。千葉市内でも,環境保護団体が栽培して紙すきを行うなどの活動が始まったそうです。減反による休耕田の活用の一つとして推進していったらと思いますが,お考えをお聞きします。  環境保全型農業については,農政センターが推進し,実績を上げつつあることについて評価いたします。  しかし,水田への農薬の空中散布については,航空ヘリコプター603ヘクタール,無人ヘリ120ヘクタールで実施されています。やめている自治体もふえていますので,検討してほしいと思いますが,お答えいただきたいと思います。  次に,子どもルームについて伺います。  第2回定例会一般質問において,子どもルーム改善について伺いましたが,その後の検討状況,方向性について何点かお聞きします。  実施への概要の対象児童について,原則として心身に障害のある児童を除くと明記されています。教育長の前回の答弁では,指導員の専門知識の点で受け入れはできないとのことでした。これは障害を持つ児童に対する差別です。  その後,千葉市地域で生きる会からの,厚生省児童家庭局への問い合わせの結果,集団生活が難しい児童以外入れるのは当然だとの答えをいただいています。  また,障害児・者人権ネットワークから,松井市長あてに,原則として障害児は除くという部分の削除を求めるという申出書も提出されています。  1年生から3年生までの放課後児童についても,児童福祉法では,おおむね10歳未満の児童となっており,国会答弁でも10歳以上の児童がこの事業に参加することを拒むものではないとしています。  本年4月9日に,厚生省児童家庭局育成環境課長通知の対象児童についての中でも,障害児,10歳以上の児童も対象になるようにしていますので,千葉市でも対象にするべきと思いますが,お答えください。  次に,指導員についてです。  改善案では,主任指導員は,千葉市社会福祉協議会の非常勤嘱託職員,指導員は,非常勤職員と身分に差をつけています。現在の子どもルームの指導員は,専任の複数の指導員体制で,不足する場合アルバイトなどを頼んでいます。学校のように決められたカリキュラムがあるわけではなく,子供の動き方もさまざまですから,常に複数の目で見守ることが必要ですし,責任の重さも同じです。今の運営体制を後退させないためにも,身分に差をつけることをやめて,専任指導員の複数配置を求めますが,お答えください。  指導員の継続配置については,一般公募も考えているので難しいとのことですが,多くの保護者も児童も継続を望んでいます。採用試験に合格した指導員については,原則として継続配置してほしいと思いますが,お答えください。  次に,新規開設について伺います。  従来ですと,子どもルームを開設したいときには,保護者が場所や指導員を探し,運営委員会を設置しなければなりませんでした。公設になることで保護者の負担が軽減されることになります。新規開設については,地域のニーズをどのように掘り起こすのか,お聞きします。  開設時間については,改善案では午後6時までとされていますが,延長の要望の声も聞いています。  9月21日の朝日新聞によりますと,1日6時間を超え,かつ午後6時以降も子供を預かる学童クラブを対象に補助を加算することになったようですが,保育延長についても検討すべきと考えますが,お答えください。  指導員,保護者,運営委員長による協議会の開催状況と主な意見についてお聞きします。  また,協議会の意見をいつごろまでにまとめ実施案を策定するのか。指導員の採用試験の実施はいつごろを予定しているのかなど,今後の予定を伺います。  最後に,花見川区の問題について伺います。  市民ネットワークでは,前回の美浜区に続いて各区で市民の皆さんに御協力をいただき,アンケートを実施いたしました。花見川区では,子育て,介護,ごみ問題,街づくりなどについて525人の方から回答をいただきました。各区で共通する問題が多いと思いますが,今回は道路,駐輪場について質問いたします。  道路について伺います。  これからの高齢社会を考えるとき,車いすで自由に外出できる道路の整備はだれもが望んでいます。今回のアンケートでも,歩道の整備と改善については,多くの地域から要望が寄せられました。特に,花園町から朝日が丘町を通り宮野木町に抜ける花園63号線,宮野木町10号線は,交通量が多いにもかかわらず歩道が狭く,車いすでは歩けません。改善を求めたいと思いますが,お答えください。  次に,歩道橋についてです。  幕張駅南口通りと旧14号線の交差点にかかる歩道橋は,渡っている人を見たことがありません。道路も狭く,歩道橋の階段の下は車いすなど通ることができませんので,撤去を求める声が出ています。お考えを伺います。  その先の国道14号線にかかる千葉寄りの歩道橋は,幅が狭いせいか国道を横断する人が圧倒的に多く危険です。自転車も多いので,横断歩道を設置してはと思いますが,いかがでしょうか。  花見川サイクリングロードと市道幕張町検見川町線の交差部への信号機の設置を求めますが,お考えを伺います。  第2回定例会で岩橋議員も,サイクリングロードの照明について質問しておりますが,浪花橋から区役所の間は街路灯がつきました。花島公園も開園し,通学,通勤に利用する人も多いので,上流部についても照明がつくよう関係機関と協議してほしいと思います。これは要望とさせていただきます。  次に,駐輪場について伺います。  市内の駐輪場を調べてみますと,有料が16駅53カ所,そのうち一時利用できる駐輪場が13駅15カ所,無料の駐輪場が19駅37カ所となっています。花見川区には,JR3駅,京成3駅がありますが,幕張本郷,幕張は共通の有料駐輪場で,京成検見川駅が無料の駐輪場です。どの駅でもマナーがいいとはとても言えません。特に京成検見川駅は,人の通行に支障があるような状況です。有料にするための基準があればお聞かせください。  新検見川駅北口は,放置禁止区域に自転車がいつも駐輪している状態です。撤去してもすぐにとめられています。アンケートでも,駅に近いところにつくってほしいという,ちょっと勝手な要望が多かったのですが,立体化についてのお考えを伺います。  一時駐輪については,知らない人もいるので,放置禁止区域の案内板に地図を書くなどしてPRしてはいかがでしょうか。  また,線路を挟んで1駅に2カ所の一時利用駐輪場を設置することも検討してほしいと思いますが,伺います。  以上で第1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 79 ◯委員長(布施貴良君) 答弁願います。生活文化部長。 80 ◯生活文化部長(小川益男君) 食の安全についての御質問のうち,遺伝子組みかえ食品に関する2点の御質問にお答えいたします。  まず,遺伝子組みかえ食品に対する情報の発信と学習の機会の提供についてでございますが,近年,遺伝子組みかえに関する市民の関心が高まっておりますことから,積極的な情報提供などを行っていくこが大変重要であるというふうに認識をいたしております。  このため,暮らしの情報誌いずみや消費者講座,あるいは消費生活展などを通じまして,遺伝子組みかえ技術や遺伝子組みかえ食品の生産,流通実態,さらには諸外国の動向などについての情報提供などを行ってきたところでございますが,今後とも関係部局と協力し,的確な情報の収集と提供に努めてまいりたいと存じます。  次に,食の安全に関する庁内連絡会議の活動状況でございますが,昨年11月に,食の安全性確保に関する指針を策定いたしたところでございます。本年度は,この指針に基づきまして,各所管で関連施策を推進いたしますとともに,関係部局が協力して推進することがより効果的な事業について検討し,食に関するアンケート調査や消費者と生産者等との懇談会の開催を実施することといたしております。  今後とも指針に基づき施策の総合的な展開に努めてまいる所存でございます。  終わります。 81 ◯委員長(布施貴良君) 教育次長。 82 ◯教育次長(飯森幸弘君) 食の安全についての御質問のうち,所管についてお答えいたします。  遺伝子組みかえ食品について4点の御質問にお答えいたします。  初めに,アンケートの回答をしなかったという理由でございますが,アンケート等が大変多く,国や県等の公的な機関や議員名によるアンケートについては,お答えいたしておりますが,団体等からのアンケートについては,極力控えさせていただいております。  次に,できる食品から遺伝子組みかえ食品でないとわかるものに切りかえてほしいとの御質問でございますが,遺伝子組みかえ食品は,国が安全性の確認を行っておりますが,表示には現時点で義務づけがされておりませんので,今後とも国の動向を見守りながら取り扱っていきたいと考えております。  次に,遺伝子組みかえ食品を扱わない生協などからの購入を考えてはどうかということでございますが,食材の購入については,できるだけ国内産を使用することとしており,それに基づいて,小学校では近隣の地元の業者から購入を行っているところでございます。  次に,栄養士や調理員に対しての組みかえ食品についての研修会の実施でございますが,県,保健所主催等の栄養士を対象にしました研修会等の中で,本市の栄養士も参加して遺伝子組みかえ食品についての講話が実施されておるところでございます。  次に,給食について,11点にわたりまして御質問をいただきましたので,順次お答えいたします。  まず最初に,O-157対策といたしまして,給食への影響についてでございますが,O-157における食中毒の大量発生以来,調理室内の汚染が懸念されるような材料の使用は避けるようにしておりますが,献立内容を工夫して,手づくり献立が少なくならないように指導しております。  また,野菜を温野菜にかえたり,生のまま食べる果物の消毒に塩素を使用しておりますが,使用する際には規定濃度を守り,流水で十分洗い流すよう指導しているところであり,今後におきましてもより一層の衛生管理に努めてまいりたい考えております。  次に,小学校におけるポリプロ食器の現在までの購入数と廃棄数についてでございますが,平成3年度からポリプロ食器に切りかえを実施いたしまして,平成10年度までの購入数は,皿,カップともおおよそ14万組であり,廃棄数についてはおおよそ9万組でございます。  次に,強化磁器食器への切りかえを検討してほしいとのことでございますが,強化磁器などは現在使用しておりますポリプロピレン食器に比べ,重さやかさばり等もあり,衛生的には消毒,保管するための消毒保管庫の増設スペースなど,現在の施設では課題が多くありますので,今後,千葉市学校給食検討委員会の中で調査,研究をしてまいりたいと考えております。  次に,先割れスプーンについてでございますが,御飯,めん類の献立ははしを使用しております。それ以外の献立については,中学校では先割れスプーンを使用し,小学校では献立に応じてスプーンもしくは先割れスプーン,フォークを使い分けております。  中学校においては,2種類のスプーンとフォークなどを出すことについては,食器具の数がふえることから施設整備等の問題もありますので,調査,研究してまいりたいと考えております。  次に,学校給食センターの調理委託の検討の状況についてでございますが,現在,他の政令市等の実情を調査,研究するとともに,国の動向を十分注視し,給食センターの運営方法等について検討を進めているところでございます。  次に,現在の調理員数についてでございますが,9月28日現在で,正規職員は,小学校で267人,パート職員は113人で,給食センターでございますが,正規職員107人,パート職員72人でございます。  次に,食器の洗浄に石けんを使用することについてでございますが,本市の調理場では,無リンの合成洗剤を使用している学校と,無リンの合成洗剤と石けんを併用している学校があります。石けんは石けんかすが付着し多量のお湯を使用するなどの問題もありますので,今後も適正な洗剤の使用に努めるよう引き続き指導してまいりたいと考えております。  次に,給食の残滓についてでございますが,平成9年度におきましては,小学校の生ごみは年間おおよそ400トンであり,清掃業者に回収を委託し,焼却処理しておるところでございます。  なお,現在4校の小学校については,生ごみ処理機による生ごみの堆肥化を行っておるところでございます。  また,給食センターの残飯量は327トンで,養豚業者に回収を委託しており,野菜くずは227トンで,焼却処理をしておるところでございます。  以上でございます。 83 ◯委員長(布施貴良君) 農政部長。 84 ◯農政部長(大野長年君) 質問1の食の安全についてのうち,所管の地場農業につきまして4点の御質問ございました。順次お答えをさせていただきます。
     最初に,本市の農業従事者の平均年齢,高齢化率についてでございますが,平成7年の農業センサスによりますと,平均年齢は約61歳,また高齢化率は65歳以上が44.6%となっております。  次に,2点目の後継者や新規参入者を含めて意欲ある担い手を育成するためにどのような施策を考えていくのかについてでございますが,就業人口の減少に伴い,農業従事者の高齢化が進み,後継者不足は深刻な問題と考えております。  農業後継者の育成確保といたしましては,農業改良普及センターが実施をする営農セミナー受講者に対する研修費用や,農業後継者団体への助成,消費者団体との交流会の実施,農業後継者への無利子の資金融資制度等を実施をしているところでございます。  また,農業に対する子供たちの理解を深めるため,農政センター内に学童農園を設置をし,農業の体験学習を推進するとともに,小学3年生を対象とした副読本「千葉市の農業」を配布し,学習に活用していただいているところでございます。  農業の担い手不足は重要な課題であるところから,今後,食料・農業・農村基本問題調査会の答申を踏まえ,国が新たな農業基本法の制定に向けて着手をいたしますので,その動向を見据え対応してまいりたいと存じております。  いずれにいたしましても,農業は大切な産業であると考えておりますので,担い手が魅力を感じ,職業として誇りの持てる施策の展開を図ってまいりたいと考えております。  次に,3点目の,ケナフという植物を減反による休耕田活用の一つとして推進しようとする考えはあるのかについてでございますが,本市では,これまで米にかわる転作作物として,麦,大豆,コスモス,レンゲなどを奨励をしております。  議員より御提言のありましたケナフにつきましては,その茎が紙資源としての特性があると伺っておりますので,転作作物として労働生産性,収益性などにつきまして,今後,調査,研究をしてまいりたいと存じております。  次に,4点目の水田への農薬の空中散布をやめている自治体もふえているので,検討してほしいということについてでございますが,水田への農薬の空中散布につきましては,農業従事者の高齢化が進行する中で,米の安定生産と品質の向上を図るため,一斉防除が最も効果的でありますことから,実施をいたしているものでございまして,散布に当たりましては,被害防止に万全を期し,実施をしているところでございます。  また,環境への負荷を軽減するため,散布は平成8年度より2回を1回に削減をするとともに,市街化周辺区域につきましては,飛散範囲の狭い無人ヘリコプター散布によりまして実施をしているところでございます。御理解をいただきたいと思います。  終わります。 85 ◯委員長(布施貴良君) 保健福祉推進部長。 86 ◯保健福祉推進部長(伊藤 修君) 質問2の子どもルームについての御質問にお答えをいたします。  対象児童,指導員,開設時間については,改善実施案の内容についての御質問であり,いずれも関連がございますので,一括してお答えをいたします。  これらについては,今まで実施したルーム関係者との話し合いの場において,さまざまな御意見,御要望を伺っておりますので,こうしたことを踏まえ,今後さらに検討を進めていきたいと考えております。  次に,ルーム新規開設について,ニーズをどのように掘り起こすのかとのことですが,ルーム未開設の地域で20名以上の入会希望者が長期間見込まれる場合には,市が新規に開設していくこととしておりますが,ニーズ把握の方法など詳細部分については,今後の検討事項といたしております。  次に,保護者,指導員,運営委員長による話し合いの場の開催状況と主な意見についてでございますが,話し合いは6月から8月にかけ学校内と学校外に分けて実施し,一通り終了したところでございます。その中で,対象児童の拡大,指導員の雇用や配置,開設時間の延長等について,さまざまな意見,要望をいただいているところでございます。  次に,今後の予定でございますが,協議会よりいただいた御意見等を参考にさらに検討を加えた後,早期に話し合いを再開し,改善実施に向け引き続き努力をしていきたいと存じます。  以上でございます。 87 ◯委員長(布施貴良君) 土木部長。 88 ◯土木部長(友野 征君) 花見川区の問題の道路についての質問のうち,所管について順次お答えいたします。  まず,花園63号線,宮野木町10号線の道路改善についてでございますが,一部バス路線になっておりまして,基本的には歩道が必要であるかと思います。  委員御存じのとおり,当該道路は,人家連檐で用地取得が大変困難な状況にありますので,現在,現道内での対応として,歩行者の安全確保を図るため整備しているのが実情でございまして,現状を御理解いただきたいと存じます。  次に,県道幕張停車場線と稲毛120号線との交差点にかかる幕張歩道橋は,昭和43年に建設され現在に至っております。  委員御指摘のとおり,横断する道路の幅員が約8メーターと短く,また,横断歩道も併設されているために,下を通ってしまっているのが現状でございます。しかしながら,当該道路の自動車交通量は,国道14号線の渋滞を避ける抜け道となっておりまして,12時間当たり約9,600台あります。御質問の撤去につきましては,今後,関係機関と協議してまいりたいと考えております。  次に,国道14号線にかかる2橋の横断歩道橋でありますが,横断幅員が50メーターで,12時間交通量が約3万3,000台もありますので,交通安全対策上は立体横断施設の対応が最良であると考えられます。2橋の統廃合及び横断歩道の是非については,管理者であります建設省千葉国道工事事務所と協議してまいりたいと思います。  以上でございます。 89 ◯委員長(布施貴良君) 市民部長。 90 ◯市民部長(太田 宏君) 花見川区の問題についてのうち,所管についてお答えをいたします。  まず初めに,花見川区のサイクリングロードと市道幕張町検見川町線の交差部に信号機を設置してはという御質問でございますが,同地点では,現在のところ車どめ,あるいはカーブミラーの設置のほか,横断歩道,車両通行どめの措置をいたしておるところでございます。  こうした状況のもとで,信号機の設置につきましては,同地区のサイクリングロードの利用者数,あるいは市道の交通量等を調査した上で検討してまいりたいというふうに考えております。  次に,駐輪場問題について何点か御質問いただきましたので,順次お答えをいたします。  初めに,駐輪場を有料化するための基準は何かということでございますが,一つには,当該場所が放置禁止区域内に設置されているということ。それから二つとしては,照明あるいは場内が舗装されている等の施設整備がされていること。三つとしては,整理員を配置する必要がある。この三つの要件を満たした場合に有料化にしているものでございます。  次に,新検見川駅の北口の駐輪場の立体化についてでございますが,現在のところ,北口は3カ所ほど駐輪場を設けておりますが,合計で2,550台の収容能力がございます。現在のところ,定期利用者の登録台数といたしましては,2,331台,90%を超える御利用をいただいているわけでございますが,委員お話のとおり,駅前には残念ながら放置自転車が見られるという状況でございます。  このようなことから,市といたしましては,引き続き地元町内自治会等の御協力を得ながら,その解消に努めまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても,立体化整備につきましては,御承知のとおり,多額の経費を要することになりますので,今後,自転車利用者等の動向を見きわめながら,検討してまいりたいというふうに考えております。  次に,一時利用に関するPRにつきましては,これまでも市政だより等の広報紙を初めとして,現場における指導員,整理員による指導等を行っておるところでございますが,これに加えまして,現在作成中でございますが,案内図を指導員等によって現場で配布するなど,PRに努めてまいりたいというふうに考えております。  最後に,線路を挟んで一駅に2カ所の一時利用の駐輪場を設けてはというお話でございますが,新検見川駅北口,南口の利用状況等を見きわめながら判断してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 91 ◯委員長(布施貴良君) 竹内悦子委員。 92 ◯委員(竹内悦子君) ただいまは御答弁ありがとうございました。2回目の質問をさせていただきます。  現在,農水省が表示のあり方に関する意見を公募しているということを,先ほどの質問の中で申し上げました。市民団体から意見が出されているようですけれども,自治体としても出せるということを確認しておりますので,先ほどの市民アンケートなどの結果も踏まえて,千葉市として表示をするようぜひ出していただきたいと思います。これは10月9日が締め切りですので,間に合うようによろしくお願いしたいと思います。強く要望いたします。  それから,アンケートに対する答弁で,これは給食の関係です,アンケートに対する答弁の中で,団体等からのアンケートについては控えさせていただいているという教育委員会の答弁がありましたけれども,ちょっと納得できません。これからの地方分権の時代を迎えるときに,市民と行政のパートナーシップが求められています。食の安全という問題については,市民も真剣に取り組んでいる中で,行政の考え方を知りたいというのはごく当たり前のことだと思います。公的な機関や議員名によるものには答えて,そして市民団体からのものに答えないというのは,時代に逆行するものではないかと思いますので,再度伺います。  それから,組みかえ食品が使われていない食材への切りかえについても,表示を待つのではなくて,積極的に進めている自治体もふえているので,千葉市もできないことはないと思います。照会した自治体も,できる品目から切りかえているので,児童生徒の健康を第一に考え,取り組んでほしいと思います。お答えください。  給食については,ポリプロピレン食器の導入の際,経済性も考えてという説明がありました。平成3年,1991年から3年間で,小学校の導入がされたのですけれども,最初に変わった学校は7年経過しているわけですから,平均で何年ぐらいで切りかえているのか,伺います。  先割れスプーンを使わなくても,はしとスプーンがあれば支障がないと考えますけれども,特に中学校のトレー式の食器では使いにくいので,先割れスプーンを使うことをやめるべきだと思いますが,お答えください。  残渣については,残渣率についてわかればお答えください。  飽食の時代,食に対しての教育も進めてほしいと思います。  資源化については,市民ネットワークとして要望しておりましたので,さらに拡大を図ってほしいと思います。  それから,地場農業については要望にさせていただきますけれども,昨日の新聞によりますと,昨年の県内農業粗生産額は,前年比1.9%減で,米や野菜が減少し,畜産類がふえたという記事が載っておりました。  ことしのように不純な天候が続いたり,また価格なども計算どおりにいかないので,農家の皆さんの御苦労も大変だと思います。高齢化率も44%というのは,今,千葉市の平均が大体10%ということですから,4倍も高いという,そういう方たちが千葉市の農業を担っているという状況については,やっぱり真剣に取り組んでいただきたいと思います。担い手の育成に全力を挙げてほしいということを要望しておきます。  それから,農薬の空中散布につきましては,周辺の市民もかなりいろいろ気にされておりますので,影響のないよう情報をしっかり出していただくことや,それから無人ヘリへの切りかえを進めていっていただくように,これも要望したいと思います。よろしくお願いいたします。  それから,子どもルームについてです。  ただいまの答弁については,とても残念という一言しか言えません。現在,検討中であるということは承知していますけれども,基本的な方向性や考え方についてはぜひお答えいただきたいと思います。  これから今までの協議の内容をまとめて,さらに協議会で詰めていくとのことですけれども,意見の一致ができないときにはどうするのでしょうか,実施の時期を4月以降に先延ばしするということもある得るのかどうか,あわせてお答えください。  それから,花見川区の問題につきましては,市民の要望の一部を質問いたしました。ぜひ進めていってほしいと思います。  特に駐輪場の問題につきましては,花見川区に限らず全市共通の問題ですので,さらなる努力をお願いいたします。  先ほどの一時利用の案内というのは,紙にしたものを配布するというのも一つの方法ですけれども,違法駐輪がされている場所に,一時預かりがここにありますよという地図などをぜひ置いていただいて,PRを図っていただきたいということも含めてお願いしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  以上で2回目終わります。 93 ◯委員長(布施貴良君) 答弁願います。教育次長。 94 ◯教育次長(飯森幸弘君) 2回目の御質問にお答えいたします。  まず最初に,今回の遺伝子組みかえ食品のアンケートに回答しなかった理由でございますが,先ほども御答弁申し上げましたように,アンケート等の量が大変多く,通常業務に支障を来すような状態がありますので,ケースバイケースで対応させていただきたいと思います。御理解をいただきたいと思います。  それから,遺伝子組みかえ食品が使われていない食材への切りかえの問題でございますが,先ほどもお答えをしましたように,現時点では,国の表示の義務づけがされておりませんので,今後ともできるだけ国内産を使用することとしまして,国の動向を見守りながら取り組んでいきたいと考えております。  続きまして,3点目のポリプロ食器についての,平均何年ぐらいで切りかえているのかという問題でございますが,これにつきましては,耐用年数は平均4年から5年というふうに言われておりますが,本市の場合,学校給食では,3年から5年の中で,状況を見ながら更新を進めておるところでございます。  次に,中学校のトレー式の食器の改善,先割れスプーン等の問題でございますが,中学校給食の食器は,ランチ皿とカップを使用しておりますが,他の食器に変更することにつきましては,消毒,保管庫の増設場所や給食センターから各学校へ配送する際のコンテナをふやさなければならないなどの,現状の施設整備では多くの問題がありますので,今後,調査,研究してまいりたいと考えております。  それから最後に,給食の残渣率についてでございますが,全体の率は把握しておりませんが,児童生徒の体調,季節などの状況によって若干の差があるものと認識しております。  デザート等の残りはほとんどありませんが,主食であるパンとか御飯については,約1割から2割程度,おかずについては,献立内容によって多少の差があるものと認識しております。  今後とも好き嫌いのないようなバランスのよい食事をとるよう指導してまいりたいと考えております。  以上でございます。 95 ◯委員長(布施貴良君) 保健福祉推進部長。 96 ◯保健福祉推進部長(伊藤 修君) 子どもルームに関する2回目の御質問にお答えいたします。  まず,改善実施案についての方向性,考え方についてでございますが,今回の子どもルームの改善は,各ルームの間において,施設環境,運営内容あるいは保護者負担等にかなりの格差がございます。特に,学校内と学校外につきましては,大きく異なっていることから,これらの均衡も踏まえた上で,放課後児童の健全な育成が図られるような改善としていきたいと考えております。  次に,改善実施案についての意見の一致ができないときの取り扱いと実施時期についてでございますが,これらについては,当初の予定を基本とした中で,関係者の御理解がいだだけるよう,今後とも努力していきたいと考えております。  以上でございます。 97 ◯委員長(布施貴良君) 竹内悦子委員。 98 ◯委員(竹内悦子君) 3回目の質問と申しますか,3回目は要望にさせていただきます。  まず,給食についてですけれども,ポリプロピレンの食器については,廃棄率が大変多いということで,やはりごみにしなくてはいけない。リサイクルはされているといいますけれども,廃棄率が多いということですから,ぜひもっと長持ちのする食器への切りかえを検討していただきたいと思います。  それから残渣も,小学校ですと,1人当たりにすると,平均して年当たり8.3キロ,それから中学校ですと12.4キロと,成長期の中学生が大変多く残しているというのが気になります。ぜひこの辺も念頭に置いて,給食ということを考えていただきたいと思います。  それから,子どもルームにつきましては,先ほどもちょっと質問の中で触れましたけれども,障害者や10歳以上児の受け入れについて,厚生省とか東京弁護士会からの調査が千葉市についてあったということを聞いています。その中で,千葉市としては,このことは前向きに検討していくというようにお答えしているというふうに聞いておりますので,ぜひその言葉を信頼して,いい方向で検討を進めていただけるということをぜひお願いいたしまして,子どもルームについての改善をお願いしたいということを最後につけ加えまして,質問を終わらせていただきます。どうも御清聴ありがとうございました。 99 ◯委員長(布施貴良君) 竹内悦子委員の総括質問を終わります。  以上で本日の日程は終了いたしました。  明日は,午後1時より委員会を開きます。  本日は,これをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午後4時20分散会    ───────────────    千葉市議会委員会条例第29条の規定により署名する。       決算審査特別委員長  布 施 貴 良       決算審査特別副委員長 茂手木 直 忠 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...